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【天体撮影】火星の撮影に適切な設定値は?

天体撮影に関する事項
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準大接近の年、初めて火星を見た

今年2020年10月6日、火星が地球に準大接近します。
その時に向けて、火星は急激に大きく見えるようになっています。
9月の段階では、視直径18″9です。土星の視直径が17″4ですので、光度は-1.8等と、土星より明るく、大きく観測しやすくなっています。
一昨日(2020年9月12日)、近所の公園の木立を、赤茶色に輝く火星が超えたのを見て、早速観測を始めました。

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3枚の画像から考える、火星の撮影に適切な設定値とは

まだ三枚しか画像ができていないので、一般化することはできませんが、あくまでも目安としてとらえていただければと思います。(しかも管理人は初心者)
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影場所:自宅ベランダ
撮影ソフトウェア FireCapture2.6 スタッキングソフトウェア AutoStakkert3.1.4
画像処理ソフトウェア RegiStax 6

1枚目

ピントが甘いですが、小口径望遠鏡で見える代表的模様の、極冠、大シルチス、ヘラス盆地が確認できます。
【火星そのものと望遠鏡のデータ】
Diameter=20.59″・・・視直径(20″を超えています。天文ガイドのデータ以上です。)
Magnitude=-2.09・・・光度(某雑誌のデータを上回っています。)
FocalLength=1650mm・・・焦点距離(910mmのはずだが・・・)
Resolution=0.37″・・・解像度
【撮影のデータ】
Date=120920、Start=234109.542、Mid=234139.522、End=234209.502
Duration=59.960s(撮影時間)
Frames captured=10196
ROI=400×400
FPS (avg.)=170
Shutter=1.000ms
Gain=214 (35%)・・・若干低めだったかもしれません。
Histogramm(min)=4、Histogramm(max)=2628、Histogramm=64%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13

Gainを214としたことで、最終的には、Histogramm=64%と低めになってしまいました。
被写体が若干暗めのようです。

2枚目

これが一昨日のベストショットです。極冠等、代表的な模様が見えています。
【火星そのものと望遠鏡のデータは省略します。】
Date=120920、Start=234342.685、Mid=234412.686、End=234442.687
Duration=60.002s
Frames captured=10205
ROI=400×400
FPS (avg.)=170
Shutter=1.000ms
Gain=214 (35%)・・・・変更せず
Histogramm(min)=4、Histogramm(max)=3288、Histogramm=80%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13

Gainは、一枚目と同じく低めに設定しましたが、ヒストグラムは80%を維持しました。
また、ピントもこれが一番です。
今回のベストショットがこれなら、火星もヒストグラム80%ぐらいが適正かもしれません。

3枚目

少しピントを調整したら、ピントが甘くなってしまった感じですが、先の二枚どおり、小口径で見る火星の条件は満たしているかと。
[撮影データ]
Date=120920、Start=235427.629、Mid=235457.633、End=235527.637
Duration=60.008s
Frames captured=10179
ROI=400×400
FPS (avg.)=169
Shutter=1.000ms
Gain=214 (35%)・・・・変更せず
Histogramm(min)=4、Histogramm(max)=3546、Histogramm=86%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13

Gainは変えず、ヒストグラムは86%と少し明るくなりました。
結果としてヒストグラムの低い2枚目の方が明るくなったのは、ピントが甘いからでしょうか。

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まとめ

今年初めての火星観測と撮影だったこと、もう30年以上火星を見ていないことから、とても興奮して観測と撮影をしました。

管理人が高校生のころ見たのは、茶色い点みたいでしたから、余計に。

今回は数値を微妙に変えている余裕がなく、ただただ、火星を観測しているという興奮が先に立って、検証というような内容ではありませんでしたが、一応、ピントを一生懸命追い込んで、ヒストグラム80%を目指すという目安にたどり着きました。これからどんどん観測してより適切な設定値をつかんでいきたいと思います。

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