2020年8月に、月と、土星、木星が最接近します。毎月恒例のようになっていますが、何度見ても美しいと思います。天候に恵まれることを祈ります。
時期は?
2020年8月2日の夕方から3日の未明に、月、土星、木星ともに観測ができます。
方位は?
南東の、やや低いところに、月も、土星も、木星も勢ぞろいしています。
接近幅は?
土星は、03°03″、木星は01°42″まで接近します。先月の最接近は、土星が02°54″、木星が02°09″でした。土星はほんの少し遠ざかりましたが、美しさには変わりがありません。木星はさらに近づきました。
明るさは?
かなり明るくなっているので、土星と木星が月の光に埋もれて確認できないことは絶対にありません。
土星
光度は0.2等で、とても明るくなりました。極端ですが、木星にも劣らないくらいに見えるでしょう。負けない美しさです。
木星
-2.7等まで明るくなりました。金星と間違えるくらい明るく美しくなりました。
楽しみ方は?
月齢13の満月前の月と土星、木星が接近している光景が楽しめます。肉眼や双眼鏡で眺めたり、写真に収めたりして見るのも良いです。
月、土星、木星の3天体それぞれを天体望遠鏡で拡大して観察するのも楽しみです。衝を過ぎて間もない木星の縞模様や土星の環をじっくりと眺めてみましょう。土星も、木星も小口径の天体望遠鏡で楽しめます。
月が土星、木星に近づく現象はこのところ毎月起こっていますが、そのたびごとに月と惑星の位置関係が変わります。月の満ち欠けと動き、そして、惑星との位置関係の毎月の変化を楽しむのもよいかもしれません。
次の接近はいつ?
次回の接近は8月29日です。何度も素晴らしい光景を見ることができて嬉しい限りです。
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