事の起こり
珍しく、UV/IRカットフィルターの取り付けを忘れて土星の撮影をしてしまいました。
UV/IRカットフィルターは、画像をシャープにしてくれるので、惑星、DSOすべての撮影において装着しています。(太陽は非装着)
それが、ひょんなことで装着を忘れてしまい、撮影した動画を見たら、
そして、これをスタックしたら、↓のようになりました。赤と緑が優勢です。
IR/UVカットフィルターを装着した場合、↓のようになります。赤と青が優勢です。
これはどう説明したらよいのでしょう。確かにUV/IRカットフィルターは、ある種の赤外線と紫外線をカットします。
カットしなかった場合、なぜ紫がかってしまうのか?
露出やGAINも低めとは言え、ここまで紫になるほどではないと思うのですが・・・
デフォルトで紫色というのは困ります。
80Mの時代
今と異なり、ビクセンの80Mを使っていた時は、 UV/IRカットフィルターは使っていませんでした。それでも、紫がかったりはしなかったです。
現行メインのSVBONY社のSV503 102EDにUV/IRカットフィルターを装着した状態に近いです。
撮影に使っているFireCapture2.6の設定も特にいじっていないのですが。
まあ、UV/IRカットフィルターを使わないケースは無いと思うので、実害はないのですが、少しもやもやしています。
何もフィルターを付けていない状態が、紫色というのは、嫌です。
対物レンズの違い?対象の違い?
80M時代は、D=80mm、現在はD=102mm、という対物レンズの違いはありますが、着色とは関係ないような・・・
あとは、対象の違いですが、外の風景は紫色にはなりません。
光量不足?
明るさが足りないと、よくこういった画像になることがあります。しかし、数値上もそんなに低いとは思えません。
露出が8ms、GAINが350弱、普通程度だと思うのですが・・・
まとめ
久しぶりの鏡筒トラブルです。
その後、UV/IRカットフィルター無しの状況で、色々な天体を試してみたらよかったのですが、まだ試すことが出来ていません。
UV/IRカットフィルターを装着することで通常の色は出るので、そんなに急ぐものではないですが、早く原因を見つけたいです。
コメント
それは Regstax のヒストグラムにおいては矢印スライダーポイントの位置での画像を表示しているからです。作例1の紫色になっているヒストグラムの下にある矢印は赤と青が重なっているところを示してますね? 矢印を左右に動かしてみてください。色が変わるはずです。また、撮影時にはできるだけカラーバランス(ホワイトバランス)を取るようにした方が良いですよ。
きよりんさん、おはようございます。
アドバイスありがとうございます。
矢印を動かしてみましたら、色が変わり、まともになりました!
よかったです。紫色の土星も、ヒストグラムを調整して使える画像になります。
ホワイトバランスなんですが、私は惑星の撮影にはFireCaptureを使用しているのですが、どこでホワイトバランスをとったら良いのか分かりません。
なので、いつも、FireCaptureに写る惑星を単に撮影するだけになっています。
FireCaptureではホワイトバランスはとれないのでしょうか?
逆に質問してしまいすみません。
こんにちは。
FireCapture でのホワイトバランス調整ですが、左側メニューの「コントロール」にある「More」をクリック(More の右にある矢印は設定のセーブメニューです)するとブライトやカラー調整のスライダーが出てきますので、ヒストグラムを見ながら RBG が適正になるように調整します。
それから、Regstax の便利な機能で、ウエーブレット処理をする画面の右側メニューにある「RGB Balance」のメニュー内にある「Auto Balance」を使うと自動でカラー調整をやってくれます。
きよりんさん、おはようございます。
早速教えていただきありがとうございます。
情けないことに、全くMOREに気づか名方次第です。ここで調整できるのですね。
Registaxにもホワイトバランス自動調整機能があるのは初めて知りました。これまで知らずに情けない・・・
しかしこれからガシガシ活用していきたいと思います。
いつもアドバイス感謝です!