目次
経緯
先般購入したASI120MC-S、
本来は太陽観測用に購入しましたが、夜の性能を確認するために、昨夜は木星と土星を撮影しました。
その時は、画素数とか、色々な面でASI462MCに劣る ASI120MC-Sが、どの程度頑張れるのかの確認作業、のつもりでした。
前記事のコメントに、きよりんさんが、 ガニメデによるエウロパ掩蔽、見ましたか!って情報を提供してくれました。
ガリレオ衛星どうしの掩蔽が、今年の天文ショーの目玉になっていることは前に雑誌で読んではいたのですが、すっかり忘れていました。
ガニメデの影にエウロパが入る
掩蔽とは、月が恒星や惑星などの前にきて、それらの天体を隠す現象。
それが今年は、ガリレオ衛星同士がやるというのです。
レア感が漂いますね。6年ごとにみることができます。
やはりレアです。
きよりんさんにコメントをもらってよかったです。きよりんさん、ありがとうございます!
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・F=714mm・F値7、EDレンズアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラASI120MC-S
自動追尾:MD-6(ビクセン)、
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
その他:IR/UVカットフィルター使用
まず、時は8月22日に戻ります
2021年8月22日22時55分
気にはなっていたのです、ガリレオ衛星が異常に接近していること。まさか掩蔽とは・・・
ガニメデの影にエウロパが接近し始める時間は、22時。
撮影の真っただ中です。これはラッキーでした。
今回の掩蔽ショーを見れた!って言えるかもしれません。
2021年8月22日22時57分
数分では状況は変わりませんが、気分だけ、徐々に進む掩蔽を楽しみます。押さえということで。
なお、その夜遅く、ガニメデがエウロパを隠す天体ショーが繰り広げられました。(寝てた)
2021年8月23日 ガニメデの影にエウロパが入る
やっぱり押さえておかないといけないと思い、昨夜も木星を撮影しました。
昨夜は、ガニメデの影にエウロパが入る天体ショーがありました。これは画像ではうまく表現できていませんが、あくまでも押さえです。
画像① 23時00分
だめだ・・・どの衛星が何なのか分かりません。
しかし、食に向けて、こういうような様子でした。
画像⓶ 23時40分
バローレンズを外し、焦点距離714mmの撮影です。遠くにもう一つ衛星が視野に入ってきましたが、これは何ですかね?
前の画像で木星の右側にあったイオが木星面を通過し始めました。これも面白いです。
ROI=640×480、FPS (avg.)=58、Shutter=9.229ms、Gain=27 (27%)、Gamma=50、Histogramm(min)=2、Histogramm(max)=3822、Histogramm=93%
画像③ 23時45分
イオが木星面を通過し始めました。本記事とはあまり関係ない話です面白い現象です。
まとめ
きよりんさんのおかげで、見逃すことのなかった天体ショー、しかも新しいカメラ、新しい鏡筒、いいことづくめではないでしょうか。
もともと、掩蔽とか食って、気にしていなかったんですが、とても面白いんですね。これからは、月による掩蔽なども、アンテナ高くしたいと思います。
天体観測の奥は底なしに深いですね。
コメント
連日、チェックばかりのコメントですみません。
2021/08/22
22h55m * (J) **
イオ ガニメデ
エウロパ
→画像に加えた赤文字の間違い
※カリストは、イオよりももっと左。
2021/08/23
(3)23h45m ** * (J)*
ガニメデ イオ
エウロパ
カリスト
>>衛星が木星の影に入りました。
→イオが木星面を通過し始めました。
ブログに載せていない、数分毎の木星画像をつなげたら、アニメーションができるんじゃ
ないでしょうか?
※木星の衛星のシミュレーションは、プラネタリウムソフト内で対応しているものもあり
ます。
※「ステラナビゲータLite試用版」と「木星のガリレオ衛星と大赤斑:2021年8月」
(YouTube動画、アストロアーツ制作)とでは、大赤斑の位置が異なってしまうのが謎。
意味のある半角スペースがカットされてしまいました。
「.」だったら大丈夫かな?
———-
2021/08/22
22h55m……*…..(J)…..**
…………イオ……….ガニメデ
………………………エウロパ
→画像に加えた赤文字の間違い
※カリストは、イオよりももっと左。
2021/08/23
(3)23h45m…..**……..*..(J)*
…………..ガニメデ……..イオ
……………エウロパ
……………………カリスト
>>衛星が木星の影に入りました。
→イオが木星面を通過し始めました。
またまた勝手に変換されてしまいました。ブログを汚してしまってすみません。
2021/08/22
22h55m イ (J) ガエ
2021/08/23
(3)23h45m ガエ カ (J)イ
名古屋市科学館のこれ↓はいかがでしょうか?
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/astro/jupiter/
まいくろさん、ありがとうございます。
あー、探せばこういうサイトがあるんですね。これがあれば、各衛星の位置の予測が出来ますね。
色々さがしてみなければいけませんね。私のはリサーチ不足です。
まいくろさん、ありがとうございます。
ちゃんと探せば、こういうサイトがあるんですね。私はリサーチ不足です。もっと気合入れて探さねば。
このサイトがあれば、いつでもガリレオ衛星の位置が分かりますね。きっと、天文のこともさらに面白くなります。各衛星を追跡するのも楽しくなりそうです。
こちらこそすみません。サイトのバグかもしれません。確認します。
まいくろさんの正体は誰?って問いかけたくなります。なぜここまでのことが分かるのか?
ここまでわかると、天文がさらに面白くなるのでしょうね。
これからもご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。
まいくろさん、素晴らしいです。
半角スペースが消えてしまうのはおかしいですね。ブログのコメント欄に問題があるのかな。半角スペースがカットされることがある旨、ブログサイト運営者に確認してみます。ご面倒おかけしてすみません。
まいくろさん、ご指摘ありがとうございます。
お気にせずに、間違っていたらご指摘ください。助かりますので。
イオとエウロパを間違うなんて、何てことでしょう。ガニメデにエウロパが隠れる天体ショーなのに。すぐに直します。
あー、あれはイオが木星面通過なんですね。確かに画像をよく見ると隠れてないですね。
いやあ、そんなにコマ数を撮影していないので、やってみたいけどアニメーション化までは・・・。
まいくろさんの計算というか、衛星の予測に関してはものすごいものを感じます。それがそれらソフトでできるのですか?それとも天文年鑑とかですか?
何度もすみません。
2021/08/22
22h55m 木星の右側2個の衛星のうち、木星に近い方がガニメデ、遠い方がエウロパです。
《種明かし》
・天文年鑑2021→手元にありますが、字が小さくて読めなーい!
・ステラナビゲータVer.9→とっくにサポート終了していますが、ガリレオ衛星の位置確
認ならば十分です。ただ、今回この書き込みを検証する際、Ver.9では大赤斑のシミュレ
ーションが怪しい、ということを発見できました。
まいくろさん、こちらこそ何度もすみません。
位置関係、了解しました。再修正します。
あー、ソフトを参考にされていたのですね。まあ、そのソフトを使いこなせるだけすごいですよ。
大赤斑は、私も出現を期待して、いつも木星を撮影をしています。精度がイマイチなんですね。私の使っているサイトも精度がイマイチです。意外と難しいものなんでしょうか。ガリレオ衛星の予測に比べれば簡単そうなのですが。
ステラナビゲータVer.9で大赤斑がズレてるのは意外でした。名古屋市科学館のページで
は、「拡大」にすると大赤斑が分かりやすくなり、表示も正しいようです。詳しい検証は
お任せします。
名古屋市科学館のページを今調べてみたら、大赤斑に関しては20分ぐらい進んでいるよう
です。観察時刻を20分遅らせると、それらしい大赤斑の位置になりますが、補正値が今後
もずっと同じかどうかは不明です。
まいくろさん、ありがとうございます。
なるほど、20分我慢しないといけないのですね。大赤斑のためなら待ちます。良いサイトを教えていただき、ありがとうございます。
ところで最近、astrometry.netが不調のような気がします。このサイトがダメになると、天体導入が一気に難しくなります。他力本願で導入してますから、私の天文ライフも不安定です。
まいくろさん、こんばんは。
なるほど、大赤斑は大好きなので、早速いじってみます。ステラナビゲーターも完ぺきではないのですね。
>>観察時刻を20分遅らせる
誤解を招く表現でした、すみません。
名古屋市科学館のページでは、観察時刻を入力できます。例えば23:00と入力すると大赤
斑は20分ほどズレた23:20頃の様子が表示されるようです。従って、22:40と入力するか、
23:00と入力してから「10分前」ボタンを2回押すと、実際の大赤斑の位置とほぼ一致す
ることになります。
まいくろさん、こんばんは。
教えていただき、ありがとうございます。なるほど、そうしたら、時間ジャストで大赤斑を見ることができますね、これは絶対に使います。今までは大赤斑はほとんど偶然に頼っていましたが、これからは確実な予測をもとに木星を楽しむことができます。
これからもよろしくお願いします。