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ねらい
ピリオディックモーションが値が±38.925″と分かり、
やはり、愛機NEWポラリス赤道儀にはそこそこの誤差のあるがわかりました。
じゃあ、誤差ってどのくらい?ということを目で調べたくなり、昨夜は、望遠鏡をベランダに出しました。
嬉しい発見
普通の家はベランダは南側についており、なかなか北極星が見えないものだと思っていました。
我が家もそうだと。
ところが、昨日ベランダを行ったり来たりしていたら(目的は不明)、何と北極星が見えそうなんです。
ベランダの隅の隅。
↓こんな感じです。これで、望遠鏡を北に向ければちょうど北極星の方向です。
奥に回り込んで望遠鏡を回すと出られなくなることがあります。
これで、ベランダでもSharpCapの極軸設定機能が使えるようになりました。
そもそも今の赤道儀の実力は
ピリオディックモーションの値は分かりました。その状態で、長時間スタックはできるでしょうか。
できなかったら、短時間スタックプレーヤーに転向します。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンNEWポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDレンズアポクロマート。
ビクセン社80M(D=80mm、f=910mm・F値11.3、アクロマートオールコート、×0.5レデューサーを装着)
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:MD-6(ビクセン)、
撮影:SharpCap 3.2 (64 bit)
画像編集: SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによるノイズ軽減。
その他:UV/IRカットフィルター使用
30分の追尾記録 (赤経01h 10m 、赤緯+35° 48′ )
露出8秒間、総スタック時間1800秒間、GAIN370。
SharpCapで正確な極軸を設定(excellent)し、適当に雲のない空を追尾したところ、以下のような結果になりました。ズレは東西を行ったり来たりしました。
そこそこ追尾誤差(画像の周りの黒い枠)出たけれど、最近の追尾状況、総スタック時間からすると、大丈夫な状況な気がしてきました。意外な結果です。
それもこれも、極軸がしっかり設定してあるからだと思います。
昨夜は曇られてしまいこれ以上の撮影は無理でしたが、後日、赤緯値のもっとおおきい空域も撮影してみます。
焦点距離が追尾誤差に与える影響
今メインで使っているSV503 102EDの焦点距離が714mm。
これを買う前は、D80mmの焦点距離910mmに×0.5レデューサーを装着してDSOを撮影していました。
つまり、現在は焦点距離714mm、以前は455mmで撮影していることになります。今の方が、1.57倍、倍率が上がっています。
そうなると、当然自動追尾のハードルが上がります。
その差を比較してみました。
なお、これは北極星がベランダから見えるのを知る前の写真です。極軸設定にはそれなりの誤差があります。
80M使用、焦点距離455mm 赤経20h 14m 、赤緯-05° 55′
露出8秒間、総スタック時間464秒間、GAIN350。
8分ほどで、これだけの追尾誤差が出ました。
極軸は合っていないものの、これでは許容範囲とは思えません。
SV503 102ED使用 焦点距離714mm 赤経21h 46m 、赤緯+00°58″
露出8秒間、総スタック時間464秒間、GAIN350。
右側(北側だと思う)に大きな誤差が現れました。
もちろんこれでは許容範囲ではありませんが、それほど大きな差にならなかったのが意外でした。
長時間の追尾にはもたないと思います。
まとめ
とにかくベランダからSharpCapを使った極軸設定をできることが分かったことが大きいです。
また、極軸さえしっかり設定していれば、まだまだ30分くらいの長時間スタックが可能なことも分かりました。
これまで、訪問者さまをお騒がせした追尾誤差の原因は結局極軸設定だったのでしょうか。
いや、それだけではないので、上掲の画像の誤差では、本来不十分で、これからも、色々実験して、追尾誤差を少なくする努力をしようと思います。
焦点距離の長短による誤差の出方の違いですが、思ったより出ませんでした。もっと長時間撮影したら差は広がったと思います。
今回の追尾誤差が、焦点距離の長短の影響を受けていることは確かです。
まだまだやることはたくさんあります。
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