もちろん、見かけの距離(度数)の話です。
天王星
岩と氷でできたコア、水、アンモニア、メタンの氷でできたマントルを持ち、その外側を、水素、ヘリウム、メタンの厚い大気が覆う巨大氷惑星。
太陽から7番目に近い公転軌道、赤道2万5559kmで地球の約4倍の大きさです。公転長半径28億7099万km。公転周期は84.25年(天王星の1年のこと)
視直径1.95”、小口径の望遠鏡で見ても青緑色の円盤状に見えるだけです。光度は5.3等、肉眼でギリギリ見える程度です。
天王星が青緑色に見えるのは大気に含まれるメタンによって赤色光が吸収されるためです。
とにかく遠い存在ですが、宇宙空間を悠々と公転していく様を想像すると、感慨深いものがあります。
海王星
ガスでできた木星型惑星。大気中は時速2,000kmの強い風や嵐がふいています。大気の成分は水素やヘリウム、メタンで、こちらもメタンが赤色光を吸収し、青く見えるのです。
太陽から8番目に近い公転軌道、赤道2万4764kmで地球の約3.9倍の大きさで、太陽系では4番目の大きさです。公転長半径44億9840万km。公転周期は164.7年。
海王星も青い色をしていて、どちらも同じような大きさの惑星ですが、天王星の方が重くできています。
なお、木星や土星は水素とヘリウムが主成分ですが、天王星と海王星は氷、水が主成分です。
海王星、視直径2.3”で、光度は、7.8等で、肉眼では見えません。天体望遠鏡では、天王星と同じく、青緑色の円盤に見えます。
どちらも、暗い天体だけに、管理人は天体望遠鏡出して、積極的に見ようと思わないんですねえ。視野に導入できる自信もないですし。こう言っては失礼ですが、明るい天体専門の僕のようなアマチェアにはあまり縁のない存在です。
それが、なんと、月との接近という天体ショーが起きます。
7月10日18時17分、月が海王星(7.9等)に、4°42′まで最接近します。
そして
7月14日22時47分、月が天王星(5.8等)に4°16’まで最接近します。
接近距離も人差し指から薬指くらいまでなのに、あまり盛り上がる気配がありません。しかも、もともと暗くて見づらい天体であることに加えて、今回は両天体ともに月光のせいで見づらくなるという、天王星さえ肉眼で見るのが難しくなりそうです。
あ、だからか、いちいち最接近で盛り上がらないのは。明るさのバランスが悪すぎてランデブーになっていないんですね。最接近は来月もあるし。
写真に残すのは難しそうですね。腕に自信のある方、是非頑張ってほしいです。
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