環境
昨日の記事と同様、一昨日(2021年2月6日)の夜の観測のお話。
環境は、天体観測にぴったりでした。
気温がちょうどよかったため、いつまでも観測を続けたかったです。
撮影した5天体のうち3天体の話
その日は、寒さが気にならなかったので、5つの天体を撮影しました。
そのうち2天体(しし座M95、いっかくじゅう座NGC2286)は、上記ブログに記載してあります。
今日は、残りの3天体の話です。
①かに座散開星団M44(赤経08h40.1m、赤緯+19°59′)
②かに座散開星団M67(赤経08h51m、赤緯+11°48′)
③ぎょしゃ座散開星団NGC2281(赤経06h48m、赤緯+41°04′)
撮影結果
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正で炙り出し)
撮影場所:自宅ベランダ
①かに座散開星団M44
露出30秒、総スタック時間600秒、GAIN100
誰もが知っているプレセペ星団。広ーい散開星団です。
管理人のCMOSカメラASI462MCの2.8″の画角では収まらないので、気にしていませんでしたし、実際に収まりません。
でも、一番象徴的な部分だけでも撮影しておこうと思い、今回の撮影に至りました。
明るい星ばかりのところを撮影したからか、GAIN220では画面が白くなってしまい、画像になりませんでしたので、100まで落として撮影しました。
もう少し細かい星が写ってほしかったですが、まあ、押さえということで。
とがった部分がうまく導入できて良かったです。
②かに座散開星団M67
露出30秒、総スタック時間600秒、GAIN200
M44の近くの天体です。
今回一番美しいのではないかと思われる天体です。
大小の星が集まって、まるでガラス細工のようにきれいです。
これだから、星団撮影はやめられないです。
Wikipediaの写真だけではわからない美しさと出会えることがあるからです。
見落としがないようにしないともったいないです。
③ぎょしゃ座散開星団NGC2281
M44と比べると極めて地味な存在ですが、これもなかなか美しいですね。若干星が流れてしまったことを除けば。そこが一番問題ともいえるのですが・・・
ぎょしゃ座の散開星団として、しっかり押さえさせていただきました。
まとめ
一晩で5天体の撮影というのは、初めての経験です。
ただ、撮影時間がもっと長くできれば、1天体でも良いんですけどね。
自動追尾と極軸設定の精度のせいで、1分露出の撮影ができないのが、今の一番痛いところです。
しかしSharpCapに撮影ソフトを変えて、露出秒数がきめ細かく設定できるので、45秒露出という手はあるかもしれません。
トライしてみます。
実は昨夜も天体観測をして、M96を狙ったのですが、SharpCapから「星の数が少なくスタックが出来ない」と言われ、途方にくれました。確かに昨夜は少しもやっとした空ではありました。
やっとこさ画角にM96を入れるところまではいったのに、そこから先ライブスタックが出来ませんでした。
これ、他の天体でもおこった現象です。星の数が少ない、暗い空域ではスタックできないということでしょうか。
しかし、目標天体を導入する作業、ライブスタックされていくところを眺めていること、とても楽しいです。今回は5回も楽しんだことになります。
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