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クリスタルボール星雲を知る
今のモータードライブ・自動追尾の状況を考えると、淡い星雲を追求するのは、労多くして益がないような気がします。
そこで惑星状星雲や球状星団なのですが、昨日ググっていたら、クリスタルボール星雲(NGC1514)というものがあるのだそうです。おうし座にあり、位置は、赤経04h09m 赤緯+30°46′。
季節的にはぴったりの状況です。
等級も10.9等級、なんとか管理人の望遠鏡で確認できそうです。
早速観測してみる
それが、なかなかの難物そうで、10.9等星とはいっても、ネットで散見されるような姿が見えるかどうかわかりません。みんなかなりの露出をかけているようですので、今の管理人のシステムでは、全容は無理かもしれませんが、念のため。
矢印がそうなのですが、これがクリスタルボールに見える日は来るのだろうか。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)、GAIN:Middle
撮影及びスタッキングソフト:ASILive、ASILiveによるライブスタッキング、DeepSkyStacker (64 bit)により通常スタッキング
撮影場所:自宅ベランダ
↓2020年12月30日 10秒露出、100秒撮影。通常スタッキング。GIMPによる色レベル・トーンカーブ補正
訳あって、こんなしょぼい撮影条件になってしまった。
オリオン大星雲を撮影、画像編集してみた
昨夜のスタッキングの状況は、なんとかかんとか、60秒間露出で720秒撮影ができたり、まずまずだったのです。
また、オリオン大星雲にのみ適用できそうな処理方法を見つけました。
GIMPの、「色の平滑化」というコマンドです。かなり迫力が付きました。これに、トーンカーブで、余計な色を消して、背景を宇宙空間にし、本体には若干赤方向に補正しました。
昨夜の撮影メニューは、
①10秒露出、300秒撮影
②30秒露出、300秒撮影
③60秒露出、720秒撮影
のライブスタッキングの実行でした。無視されるフレームも多かったですが、結果として満足です。
そして、その画像を編集してみました。
①10秒露出、300秒撮影
編集前
編集後
若干やりすぎかとも思いましたが、まあ、たまには良いのではないかと・・・
②30秒露出、300秒撮影
編集前
思ったより星が流れなくてほっとしました。管理人のモータードライブは機嫌屋なのです。何もいじらなくても、北へずれたり南へずれたり。
編集後
ちょっと中央部が明るすぎたかもしれません。しかし、目標天体にこんな大胆な編集をするのは初めてなので、なんだか興奮しました。
③60秒露出、720秒撮影
編集前
これも、星が流れなくて良かったです。いったい今のモータードライブの実力はどのあたりにあるのでしょうか。
編集後
ここまでくると、30秒露出とあまり変化が分かりません。
まとめ
クリスタルボール星雲は、しばらく追求してみますが、ノータッチガイドでかなう相手ではないかもしれません。
今苦戦しているM78と同じです。しかし、せっかく良い位置にあるそこそこ明るい天体ですので、無駄にしないように頑張ります。
ネットで見ると、5分くらいの露出で数十分撮影できれば、姿が見えてくるようなのですが、管理人には遠い存在です。せめて次回は60秒露出で頑張ってみようと思います。
画像編集効果「色の平滑化」は、偶然良い効果があることを見つけた感じで、雲の広がりのあるような天体に効果があるかもしれません。
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