目次
極限等級からすると見えない天体に挑戦
画角の狭いカメラで撮影している管理人としては、惑星状星雲はなるべくおさえておきたいところです。
そこで有名どころのらせん星雲(赤経22h29m、赤緯-20°50′)を狙うことにしました。基準恒星はみなみのうお座のフォーマルハウト(赤経22h57m、赤緯-24°37′)です。
しかし、らせん星雲の等級は13.5等級。
管理人の口径80mmは11.3等級なので、かなう相手ではないのですが、ネットで調べた小口径で狙えるDSOのリストの中に入っていたので、思い切って挑戦しました。
画角への導入は比較的すんなりと
問題の画角への導入ですが、例のサイトも使いつつ微修正して、意外とすんなり導入することが出来ました。
現在の、画角への導入手法は、まずは目盛環を目標天体に合わせて、例のサイトAstrometry.net でズレを把握・修正し、目標天体にたどり着く、という方法になっています。
そのサイトがないと、今は導入に長時間かかるし苦労します。
教えてくれたまいくろさんと、サイトを作ってくれた人に感謝します。
何も見えない
しかし、そこにあるはずのらせん星雲は、見当たりません。眼を皿のようにしてみましたが、見えません。
やはり、管理人の愛機では荷が重かったか。
まあ、今回はたどり着けただけでよしとしましょう。
しかし、到達記念に撮影はしました。
①100秒撮影、露出10000ms
②300秒撮影、露出30000ms
③150秒撮影、露出10000ms
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)、撮影・スタッキングソフトASILive
ASILiveでライブスタッキング、GAIN:Middle、GIMPによる色レベル、露出、トーンカーブ、ノイズ軽減補正
撮影場所:自宅ベランダ
GIMPの炙り出し
100秒撮影、露出10000ms
編集前
これをGIMPでえげつなく修正したところ、
何か見えるでしょう?虹のわっぱのようなもの。
300秒撮影、露出30000ms
編集前
これも、GIMPでえげつなく編集したところ、
見えますよね、たしかに虹のわっぱ。鑑賞には堪えませんが、何となくやり遂げた気分です。
150秒撮影、露出10000ms
編集前
これもGIMPで編集したところ、
確かに、らせん星雲が確認できます。どのパターンも、GIMPの炙り出しがなければ、気が付かないところでした。画像編集恐るべし。
しかし、ちゃんとしたらせん星雲が見たかったです。ちょと残念。
まとめ
極限等級以上の天体も、露出時間を長くできればなんとなく鑑賞に堪える画像が出来るのではないかと思った次第です。ここは少し今後積極的に攻めたいところです。
露出60000msで撮影出来たらよかったのですが、それを思いついたのは、らせん星雲が住宅地の屋根に沈んだ後でした。
次の天体観測の機会に、試してみたいと思います。
あとは、やはり、目標天体の画角への導入です。例のサイトな無しで確実にできるようになると良いのですが。
それから極軸設定の甘さです。まだ短時間で星が流れます。もう一度きちんとしておかなければ。
コメント