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「屈折望遠鏡、反射望遠鏡など、結局どれを買うべきか」の訂正

天体観測器具レビュー

先日投稿した「屈折望遠鏡、反射望遠鏡など、結局どれを買うべきか」に誤りがありました。カタディオプトリック式望遠鏡と、シュミットカセグレン式望遠鏡についてです。

この二種を別物のように分けて書いておりましたが、正確には以下の通りとなります。また、カタディオプトリック式について新しい情報も仕入れましたので、加えて記載しておきます。

カタディオプトリック式

屈折式と反射式の良いところを取り入れたのがカタディオプトリック式天体望遠鏡(反射屈折式天体望遠鏡)です。カタディオプトリック式は反射式のように凹面の主鏡を配置しますが、副鏡の方は主に凸面鏡です。鏡で2回反射させることによって鏡筒内で光を往復させながら、主鏡の方向へ光を集めるのです。主鏡の真ん中には丸い穴が開いていて、屈折式のように鏡筒の後ろ側からのぞくのが一般的です。また、カタディオプトリック式では補正版や補正レンズを鏡筒の前面へ配置して像の歪みをおさえています。

 カタディオプトリック式の最大のメリットは、鏡筒を非常にコンパクトにできることです。鏡筒の長さが短いため扱いやすく、野外への持ち運びにも便利です。その反面構成が複雑で、高度な設計技術を用いたり高精度な製造品質が要求されます。また、調整不足によって像があまくなることもあります。かといって光軸修正が反射式と比べて難しく、カタディオプトリック式の欠点となってしまいます。

カタディオプトリック式には、シュミットカセグレン式という形式があります。カタディオプトリック式では、このシュミットカセグレン式が一番普及しています。

補足

シュミットカセグレン式はシュミット式とカセグレン式という種類をカセグレン式を合わせ持ったような構造を持つ天体望遠鏡です。主鏡はシュミット式のように球面鏡を用い、副鏡はカセグレン式のように、こちらも球面鏡を用います。そしてシュミット式のように、球面を用いたことによる収差を補正版と呼ばれる高次非球面のレンズを用いて補正します。

シュミットカセグレン式の天体望遠鏡は、鏡に球面を用いるため製作が簡単です。このため大口径の望遠鏡が比較的安価に販売されています。

お詫びして訂正いたします。

 

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