火星の撮影は難しいが楽しい
昨夜は良く晴れていて、落ち着いて天体観測ができました。
目標は、そう、火星の観測・撮影を、楽しみながら訓練することです。
苦労も多いですけどね。
火星は確かに、前に観測した時より接近したようで、形がより丸くなりました。
好きなことをいろいろ試行錯誤しながら没頭するというのは精神衛生上良いです。
どこが火星のピントなのか
とにかく、一番に押えなければいけないのはピントです。
明るさも大事ですが、まずはピントが合わないと始まりません。
昨夜出した答えは、パソコン画面上の火星の周りの光の膜みたいなものが限りなく小さくなった時のようでした。
この膜が残っている時に撮影すると、ピンボケすることは分かりました。
なんとか模様が少しでも見えた時にピントが合っている、とやれたらよいのですが、火星の模様は、撮影時には確認できません。
これは小口径によるものなのか、ピント合わせをする時の画面上の火星が明るすぎるのか・・・
今になって思いつくな・・・
昨夜の撮影結果
何はともあれ昨日2020年10月1日は、4枚の火星画像を撮影しました。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影場所:自宅ベランダ
撮影ソフトウェア FireCapture2.6 スタッキングソフトウェア AutoStakkert3.1.4
画像処理ソフトウェア RegiStax 6
①22:04撮影
明るすぎるのと、ピントが甘いのと、両方ありそうです。このHistogramm=100%は振り切れてしまった100%のようです。
Shutter=10.00msというのは、今回の撮影では一番長いです。
FocalLength=1750mm、Duration=59.954s、Frames captured=5989、ROI=400×400、FPS (avg.)=99、Shutter=10.00ms、Gain=69 (11%)、Gamma=50、Histogramm(min)=1、Histogramm(max)=4095、Histogramm=100%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13
②22:10撮影
ピントを少し動かし(触り)、Histogrammが100%と90%の間くらいになるようにGainを設定しました。
何となく、火星っぽくなってきました。
FocalLength=1450mm、Duration=60.004s、Frames captured=10207、ROI=400×400、FPS (avg.)=170、Shutter=4.600ms、Gain=69 (11%)、Gamma=50、Histogramm(min)=1、Histogramm(max)=3868、Histogramm=94%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13
③22:18
まずまず、火星らしくなってきました。
同じく、ほんの少しずつピントを動かしながら撮影しています。
FocalLength=1500mm、Duration=60.004s、Frames captured=10026、ROI=400×400、FPS (avg.)=167、Shutter=4.600ms、Gain=69 (11%)、Gamma=50、Histogramm(min)=1、Histogramm(max)=3655、Histogramm=89%(注)なんだか、レデューサーを使って以降、FocalLength(焦点距離)がおかしいです。カタログ値では910mmです。
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.13
④22:23撮影
③の画像の方が上かもしれません。明るすぎる気がする。しかしピントは、③④でかなりいいところまで追い込めたと思います。今日の模様は、シーレーンの海でしょうか。
なお、この画像では、Sharpen0.14に上げてみてます。
FocalLength=1550mm、Duration=60.000s、Frames captured=10203、ROI=400×400、FPS (avg.)=170、Shutter=5.100ms、Gain=69 (11%)、Gamma=50、Histogramm(min)=1、Histogramm(max)=3994、Histogramm=97%
[Wavele処理]
Layer1 Preview100、Sharpen0.14
まだまだ、撮影技術が不安定です
4枚目まで撮影していたら、雲が出てきて、撮影を続行できませんでした。
管理人は、木星は縞模様で、土星は輪と本体の離れ具合でピントを判断しています。
しかし、火星には、前述した光の膜しか判断材料がなく、心もとないです。
本体の模様が画面上の火星に現れたらよいのですが・・・
もしかしたら、火星の照度を少し暗くしたら、模様が確認できるかもしれません。
そして、撮影時にまた明るさを元に戻したどうか・・・
あと、今回良い結果を生んだ設定値、
Histogramm=90~100%、Shutter=4.600~5.100ms、Gain=69 (11%)、Gamma=50くらいで、次回の撮影も始めてみようと思います。
まだまだ、火星撮影の技を磨いていきたいと思います。
とにかく楽しく練習できたのが何よりだったと思います。
コメント