概要
今回の皆既月食は、最初から最後まで望遠鏡で見届けたかったため、管理人の家の前の公園の木立を避けて、いつもの河川敷公園にプチ遠征することにしました。
16:30に現地入りし、地平線近くの月から観測を始めたかったのですが、電線がありまして、その電線より上に月が移動するまで、極軸設定を行いました。
少しでも撮影を楽にするために正確性を目指しました。結果、追尾誤差22″まで追い込みました。
目標は、半影食、皆既食、月食の終わりを見届けることと、今回話題となっている、皆既月食中の天王星です。
皆既月食と惑星食が同時に起こるのは442年ぶりだとか。見逃したら後悔しますね。
しかし、これ、かなり難易度が高いと思いました。そもそも管理人は天王星を観測したことがありません。潜入・出現のタイミングを捉えられるものだろうか。(これは天文雑誌に時間を書いてあるので、見逃さずに済みました)
とにかくビギナーズラックを狙って、取り組みを開始しました。
寒さとの戦いでもありました。
結果としては、皆既月食の一連の流れを捉えることはできたと思います。
また、天王星食も逃さず捉えることができたようです。下手ではありますが(^-^;
生まれてこのかた、皆既月食を真剣に見たのは初めてで、実に幻想的な光の月でした。
しかし撮影に当たっては、自然な赤い色を出すのが大変でした。結局出せませんでした。
[撮影に使用した機材・ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影(90秒間)、AutoStakkert3.1.4によるスタック
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理、Image Composite Editerでモザイク合成
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:郊外河川敷公園
撮影日時:2022年11月8日
皆既月食・天王星食の様子
半影食の様子
皆既食の様子
月食の終わり
まだ、少しだけ半影がかかっています。寒くてたまらなくなったので、ここで終わりにしました。
天王星食の様子
潜入の様子
出現の様子
まとめ
皆既月食の天体望遠鏡を使った観測・撮影は初めてだったのですが、下準備を天文雑誌などで行って臨んだので、極端にはバタバタしませんでしたが、画角をはみ出さない満月を撮影するには、モザイク撮影・合成が必要だったので、頭が混乱したことは確かです。
そして刻々と迫ってくる天王星食。
なかなか大変でした。
しかし今回行ったことは、皆既月食はもちろん、今後の天体観測・撮影に生かせると思います。
次のイベントはいつでしょうかね。楽しみです。
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