惑星ではなく太陽のような星、恒星で、定期、不定期で明るさが変わる星があります。変光星といいます。6月にもいくつか明るさが極小になったり極大になったりするものがあります。
変光星には変光の仕方で、タイプがいくつかあります。
①食変光星
明るい恒星と暗い恒星からなる連星で、暗い恒星が明るい恒星を遮るとき、またはその逆のことが起こると変光が起こります。前者をこれを第1極小といいます。後者を第2極小といいます。
②脈動型変光星
恒星としては大きな星で、星自体の大気の周期的な脈動や、それに伴うスペクトル型の変化によって変光する変光星で、その周期の長さや、規則性などによっていくつかのタイプにさらに分類されています。そのタイプは割愛しますね。
で、6月にも変光ショーがいくつかあります。
6月13日 かに座Rが極大(6.1~11.9等、周期357日)
6月14日 こぎつね座RW(RW Vul)が極大
6月19日 20:27こと座βが極小
いて座T(T Sgr)が極大
6月20日 ケフェウス座Tが極大(5.2~11.3等、周期380日)
6月24日 03:20カシオペヤ座RZが極小
6月30日 02:46カシオペヤRZが縮小
管理人は、変光星にはあまり詳しくないのですが、普段見えない星が見えるようになったりするところにロマンを感じたりするのでしょうね。
ところで今、話題になっているのが、オリオン座の変光星ベテルギウスです。オリオン座の左上の星で、夜空では、6、7番目に明るい星でしたが、昨年から明らかに暗くなっており、なんと超新星爆発の前兆ともいわれています。その場合、ガンマ線バーストという状況が起き、地球がガンマ線の直撃をうけるなどという話まであります。確率はかなり低いらしいですが、もし現実になった場合、オゾン層が破壊され、電子機器がすべて破壊され、人間をはじめとする生き物の遺伝子が損傷を受けるとか。そんな恐ろしいことは起こらないことを祈ります。ともあれ、ベテルギウスの変光も天体ショーの一つです。
変光ショーの日に、晴れるといいですね。
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