撮影に至る経緯
SharpCapのフォーカスアシスタント機能がイマイチうまく使いこなせない中で、思い出したのが、昨年考案した新ピント方式です。
ピントが合うと考えられるフォーカスノブの範囲を少しずつノブを回し、当たりにたどり着く方法です。
目利きとか考えていません。ひたすら作業です。しかも10回はこれをやるので、10回はスタック作業が出てきます。
さらに、全てスタックするまで答えが出ません。
しかしその中の宝石にたどり着くと考えれば面倒ではありません。
で、昨夜実行した次第です。
木星と土星の画像
[撮影に使用した機器、ソフトウェア等]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6SP
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)で撮影(90秒間)、AutoStakkert3.1.4によるスタック
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理、GIMPによる彩度調整(木星)
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影年月日:2022年8月26日~27日未明
土星
全体としてよくできているのですが、うむと唸らせるものはありませんでした。どこかでフォーカスノブを回しすぎてしまったところがあったでしょうか。
画像①
暗いのが残念ですが、本体模様も確認でき合格点です。SharpCapで写した土星の輪はどこかカッコいいです。
画像⓶
こちらは少し明るくなったものの、何故か①と同じ露出・GAINを使う結果となり、少し混乱しております。
FireCaptureで撮影したよりも、カッシーニの空隙が明確です。そこがカッコよさでしょうか。
画像③
SharpCapで撮影するようになってノイズがちょいちょい入るようになりました。
対策を考えねば(調べなければ)。
木星
白飛びした感のあるのと、フォーカスノブを回し始める位置の外に好ピント域があったようです。
しかし、なぜか良い画像も撮影できました。まずまずの出来でしょう。折角の大赤斑と遭遇したのですから、もう少し上手に撮りたかったですが・・・
木星については、既定の露出とGAINを検討しなければなりません。
なお左横にある点はノイズではなくイオです。
画像④
これはそんなに悪い画像ではないけど、好ピント域を少し外れたようです。フォーカスノブを回し始めるポイント選定をミスってしまった感じです。
画像⑤
しかし、これなど見ると、やはりこの辺りにピント合致ポイントがあったとも思え、まあ、管理人はこの画像で救われましたが・・・
画像⑥
画像⑤とほぼ同じに見えますが、⑤はノイズが出ています。⑤はwavelet処理を追い込みすぎたか。
まとめ
よく頑張りましたという感じです。
土星と木星を合わせて19個のserファイルの処理に時間がかかり、じりじりしましたが、よく突破しました。
今回の6個の画像は、19個の画像からの選りすぐりです。まあまあだと思います。
新ピント方式の欠点は、serファイルが多くできてしまう点にありますね。
まだまだ修行と研究は続くのであった・・・
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