(2020年7月8日追記あり)
以前の記事には、淡々と、光度が極大になったり極小になったりする記事を書いた気がします。
でも、少しひっかっているのです。
これ、観測して、面白いのか、ロマンはあるのか。
で、いろいろと調べてみました。
恒星の中には周期的にあるいは突発的にその明るさを変える恒星がある。
さてこれを観測して何があるのか。。。
星の進化や性質、変光星の種類によっては、その変光星と地球との距離や様々なことを測ったりできるそうです。
実際、大マゼラン雲やアンドロメダ銀河までの距離は、周期的に明るさが変わるタイプの変更性によって分かったのだそうです。
やっぱり、未来の天文学に大切な観測なんですね。光度の記録をグラフに記録するのだそうですが、そういうのもまた、楽しいものですね。
納得したところで、変光星の種類を、前回の記事より、もう少し詳しく記載しておこうと思います。
食変光星
連星系になっていて,星がお互いに隠し合って変光します。数時間ほどで光度を変える星も多く,そんな星は一晩で変光が楽しめます。
脈動型変光星
変光範囲が大きく明るい星も多いので,初心者に観測しやすい変光星です。赤い星が多く,変光周期は100~500日程度が一般的。変光周期が長いので,数日に1回のペースで気長に長期間観測します。
爆発型変光星
普段は一定の明るさですが,星の周りにあるダストが星を隠すと突然暗くなります。一旦暗くなった後は,どのように変光していくか全くわからないので,変化が楽しみな星です。
激変星
急激に光度が変化する星の総称で,超新星(SN)や新星(N)も激変星に分類されます。
ふたご座U型 (UG)
矮新星と呼ばれ,連星系の周囲にある降着円盤の影響で,数十日~数百日ごとに突然爆発的に増光します。その増光の様子は新星発見を想像させ,多くのファンを持つタイプです。
増光の仕方によってUGSS型,UGSU型に細分類されます。
UGSS型(はくちょう座SS型)は,1~2日で2~6等増光し(アウトバースト),数日後に元の明るさに戻ります。
UGSU型(おおぐま座SU型)は,普通の極大(アウトバースト)と,2等ほど明るくなった状態が通常の極大の5倍の長さで連続する超極大(スーパーアウトバースト)を持っています。
最近の話題
①おおぐま座SU、はくちょう座SSが異常変更
アウトバーストがしばらく見られていない。
②スーパーアウトバースト報告相次ぐ
SBS1108+574(記号の付き方は今後勉強します)、はくちょう座V503、おとめ座OU、へびづかい座V2690、アンドロメダ座DXでアウトバーストがあった模様。
そして、7月の、極大、極小をあげておきます。
7月6日時間不明 ヘルクレス座Wが極大(7.6~14.4等、周期280日)
7月6日02時11分 カシオペヤ座RZが極小
7月7日時間不明 はくちょう座RTが極大(6.0~13.1等、周期190日)
7月12日01時37分 カシオペヤ座が極小
7月14日時間不明 りょうけん座Rが極大(6.5~12.9等、周期329日)
7月16日時間不明 うお座Rが極大(7.0~14.8等、周期346日)
7月16日時間不明 さんかく座Rが極大(5.4~12.6等、周期267日)
7月18日01時03分 カシオペヤ座RZが極小
7月29日時間不明 かんむり座Sが極大(5.8~14.1等、周期360日)
7月24日00時29分 カシオペヤ座RZが極小
7月31日時間不明 こと座Wが極大(7.3~13.0等、周期198日)
この分野、わかってくればかなり面白い分野だと思います。引き続き勉強したいと思います。
コメント