目次
概略
SVBONY社の鏡筒SV503 102ED専用のレデューサー・フラットナーを購入しました。
M51よりも広がりのある天体を撮影してみたいと思いました。
散開星団か、球状星団を迷って、結局均一に広がっている球状星団を実験台に使うことにしました。
ターゲットはうしかい座のM3。
結果は、球状星団はきれいに美しく撮影できたのですが、周辺減光?のようなカブリのようなものが発生しました。
撮影と撮像に至る経緯と経過
恒星のピント合わせ
前の撮影のドローチューブの繰り出し幅がそのままになっていたので、特に何も行いませんでした。
極軸設定の状況と自動追尾の状況
極軸設定は、いつものようにSharpCapの「極軸合わせ」を使い、excellentなレベルまで追い込みました。
自動追尾の状況は、自動追尾時間を90分と短めにした結果、ほとんどズレは見られませんでした。
こちらもexcellentです。
基準恒星と目標天体の導入
明るく輝くアークトゥルス(赤経14h15m、赤緯+19°09′)が、目標天体M3(赤経13h42m、赤緯+28°22′)に近く、基準恒星に決定しました。
3回のトライで、M3を画角に導入することができました。
撮影と撮像の結果
撮影の結果及び撮像の結果
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDレンズ鏡筒、×0.8レデューサー・フラットナー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)により、GAIN370、30秒間のfitsフレーム180枚を撮影し(計90分)、そのうち175枚(計87分30秒)を、Sirilでコンポジット、フラット・ダーク・バイアス補正
画像処理:ASIFitsViewのストレッチ
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2023年4月9日
撮影の結果
何も手を付けていないM3です。
撮像の結果
ASIFitsViewによるストレッチ
Sirilのフォトメトリック色補正が、メタ情報を取得できず、使えなかったため、ASIFitsViewのストレッチに任せました。
これは何でしょうか。M3はとても美しく映ったと思います。
しかし。周辺減光かケラレか、M3を囲うように雲が・・・
よく映っただけに残念です。画像としてはこれで完成とします。
まとめ
結果としては、いまいちな結果です。M51の時には発生しなかった収差です。
まだまだ検証が必要ですね。
コメント