目次
概略
ようやく気温が上がってきて、結露の心配がなくなったと思われたので、久しぶりの天体撮影をしてみました。
狙いは、やまねこ座方面の球状星団NGC2419。とても小さな可愛い球状星団です。撮影しやすい方角にあるので、これに選定しました。
2時間の露光でやっと目立つ存在になるほど可愛い。
問題はあって、ストレッチをすると中央に膨らんだような、光が当たったような感じになってしまったことです。星雲は問題ないのですが、星団はこの現象に襲われます。
フラット補正がまだいけないのかな。
撮影と撮像へと至る経過と結果
恒星のピント合わせ
やまねこ座とふたご座の間にあるNGC2419。実はふたご座のカストルが近いので、のちのち基準恒星に流用しようと思い、カストルでピント合わせをすることにしました。
ドローチューブは格納しておいた方が良いということを今更ながら知ったものですから、撮影ごとにピント合わせをしないといけなくなりました。
バーティノフマスクを使ってピント合わせです。↓でピントを固定しました。
極軸設定の状況と自動追尾の状況
極軸設定の状況は、SharpCapの極軸設定支援機能を使い、設定誤差18″まで追い込むことができ満足な出来です。excellent!
自動追尾の状況は、2時間の長時間追尾で、ほぼ完璧です。満足。excellent!
ドローチューブの回転も、今回の撮影では起こりませんでした。
基準恒星と目標天体の導入
前述のように、基準恒星はふたご座のカストル(等級1.9、赤経07h34m、赤緯+31°53′)で決まりです。
目標天体NGC2419は、赤経07h38m、赤緯+38°52′に位置します。
かなり近かったせいか、2回のトライで導入成功です。
撮影の結果と、画像処理の結果
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN370、30秒間のfitsフレーム240枚を撮影、そのすべて(計2時間)を、Siril1.0.6でコンポジット・フラット補正・ダーク補正・バイアス補正
画像処理:Sirilによる色補正・ヒストグラム変換
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2023年1月29日
撮影の結果
本当にこじんまりしています。撮影中はほんの少ししか見えないので、導入には苦労しました。
ロストしてしまいそうで(^-^;
画像処理の結果
Sirilによるフォトメトリック補正とヒストグラム変換
やはりストレッチすると中央に光があたります。どこかで光が漏れているのか・・・しかしそれなら星雲にも影響があるはずです。
今回はこれで完成とします。
拡大するとこんな感じ。中心部までは分離できませんでした。
まとめ
今夜も暖かいようですので、引き続き撮影したいです。
しかし、中央に光が当たる現象を早く解決したいです。ドローチューブの回転の問題もです。
意外と問題を持ち合わせています。
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