前置き
管理人の撮影システムは、大まかに言うと口径80mm焦点距離910mmの屈折望遠鏡と、赤道儀、モータードライブ、CMOSカメラASI462MC、×0.5レデューサーです。
自動導入や、ガイド撮影はできません。
なので、なるべく明るくて、画角への導入がしやすく、短時間のノータッチガイドで撮影ができる天体を選んで観測しています。
冬は惑星ではなく、淡い天体の観測・撮影で楽しみたいのでですが、CMOSカメラの画角は2.8″、そしてモータードライブは、今のところ露出30秒から60秒のノータッチガイドが限界です。
DSO観測を楽しむには少し厳しい件ですが、そんな条件の中で、楽しめる範囲で楽しんでいます。
そんな条件の中で、毎晩何を撮影しようか、アストロガイドブラウザ2021を見ながら迷います。
昨夜は、シリウスがとても奇麗だったので、シリウスを基準恒星にして、そこから飛べる天体を物色しました。
そうして決めたのが、NGC2204です。(赤経06h15m、赤緯-18°39′)
Wikipediaで調べても、うんちくは何もありません。
でも、Wikipediaの写真がきれいだったので、これに決めました。
シリウスに近いというよりは、ミルザムのすぐ近くですが、すでにシリウスが画角に導入されていて、追尾中でしたので、もう、シリウスから飛ぶことにしました。
飛ぶ距離が多いと誤差を生んで、画角に導入できないことも多いですが、ある程度飛ぶ方が楽しくて好きです。
撮影の結果は
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)、GAIN:Middle
撮影及びスタッキングソフト:ASILive、ASILiveによるライブスタッキング
画像編集ソフト:GIMP(編集:色レベル、トーンカーブ、コントラスト、ノイズ軽減処理)
撮影場所:自宅ベランダ
一回目の撮影 10秒間露出、600秒間撮影
十字っぽく見える中心付近がNGC2204です。視等級8.6、視直径13′。これくらいの明るさと大きさがちょうどいいです。
自分なりにきれいに撮影できたと思います。明るい星の周りにちりばめられた細かい星が奇麗です。
二回目の撮影 30秒間露出、600秒間撮影
細かい星がくっきりと見えるようになりました。ネットで検索した写真は、もっと小さい星まで写っていましたが、この写真でも、管理人の撮影システムでは上出来です。
今回30秒露出でも、ほとんど星は流れていません。でも、60秒は苦しいんですよね。
今後の予定
先般、今後撮影したい天体をピックアップしました。
そのうち、
②はと座の球状星団NGC1851(赤経05h14m、赤緯-40°02′)
③ちょうこくしつ座の渦巻銀河NGC7793(赤経23h57m、赤緯-32°35′)
で手こずっています。街の鉄塔などの障害物、スタックされないなどの問題。
③はスタックされないという根が深そうな問題を抱えているので、しばらく放置。
②は夜の早い時間に障害物がなくなる空に移動する時期を待ちます。
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