ねらい
ここのところ、追尾誤差が大きく、再調整したらもっと大きくなり、20~30分間の総スタック時間には堪えられなくなり、昨夜は極軸の再調整一本にしぼって、天体観測をしました。
ある程度調整が出来てきたら、試しに撮影する対象として、おとめ座銀河団の中核をなす質量中心の1つ(Wikipediaより)、楕円銀河M87を撮影することにしていました。
極軸調整の結果
視野に入れた天体は、東西南北いろいろな方向にズレました。
腰を据えて極軸調整を極軸調整を始めたものの、途方に暮れてしまいました。
南北へのズレが決まらない限り、東西調整も、高低調整も、手が出せません。
とにかく、北へズレれば東に調整、南にズレればに調整西に調整、ひたすら繰り返しましたが、なかなかズレはおさまらず、東に調整したのに、北へのずれがさらに大きくなったりと、もうめちゃくちゃでした。
まあ、それでも、すこしズレが収まったかなというところで、試験撮影を始めました。
試験撮影結果
ライブスタックは順調に進み、試験としてはスムーズでした。
それでもまだズレは残っていて、パソコン画面をはらはらしながら見ていました。
結果としては、やはりそれなりに大きい追尾誤差が残る撮影結果になりました。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。
撮影場所:自宅ベランダ
露出8秒間、総スタック時間1120秒間、GAIN390。
画像は良いものが出来ました。いかに楕円銀河で、その形が美しいです。
上下と右の黒い帯が追尾誤差ですが、これは18分の露出です。
なぜ18分なのかというとそこでモータードライブの電源(単三電池6個)が切れたからです。
今回の誤差は、これまでの追尾誤差と比べると、撮影時間を30分くらいとった誤差と同じくらい。
したがって、まだまだ調整不足という結果になりました。
まとめ
Samさんから、SharpCapに極軸設定の機能があるのを教えていただき、とても試してみたいと思っています。
ズレは東西にも起こりますから、モーターそのものの精度に問題がある可能性があります。
でも、ただの極軸の追い込みが下手なだけかもしれない。
そこを確かめるために、北極星の見える場所に望遠鏡を移動し(プチ遠征!)、SharpCapの機能を使って極軸を設定し、それでもズレるのならモーターの精度の問題、と判断できると、アドバイスをいただきました。
もう一度、今夜極軸の追い込みをやってみて、どう行動するか決めたいと思います。
もしかすると、15分撮影プレーヤーになって、戦線を縮小しないといけないかもしれません。
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