目次
概略
2回目の撮影となります。
ここのところ、M36、M37、M38と撮影しているので、M35も撮影することにしました。
片手落ちのような気がしたので。
散開星団の撮影は心が休まります。
しかし、奇麗に撮影するのは、それなりに難しいです。
撮影と撮像への経過及び結果
恒星のピント合わせ
サボりました。先日のDSOの撮影のドローチューブの繰り出し幅が残っているものと信じて。
極軸設定の状況と自動追尾の状況
最近、設定誤差の数字がうんともすんとも動かなくなる現象に悩まされています。
そのせいで、何度もやり直しをさせられます。
極軸設定の状況は、いつものようにexcellentを目指します。その結果、9″の設定誤差まで追い込むことができました。まぐれ。
自動追尾の状況は、ほぼ完璧に星を止めることができました。
最近の30秒露光に変更してから調子いいです。
基準恒星と目標天体の導入
M35はふたご座にありますので、ポルックス一択ですが、ぎょしゃ座のエルナト(等級1.65、赤経05h26m・赤緯+28°36″)が見えていましたので、距離の点からエルナトを選びました。
目標天体のM35は、赤経6h08m、赤緯+24°19′にありますので、ちょっとした移動で済みます。
おかげで、一回のトライでM35を画角に導入できました。
↓エルナト
撮影の結果と、撮像の経過及び結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN350、30秒間のfitsフレーム240枚を撮影、うち239枚(1時間30分)を、Siril1.0.6でコンポジット・フラット補正・バイアス補正・ダーク補正
画像編集:FlatAideProの目的外使用で若干強調、GIMPによる色強調・色レベル調整・露出調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年12月31日
撮影の結果
Sirilでコンポジットしたままの画像がこちらです。やはり白黒です。
撮像の経緯及び結果
FlatAideProの目的外使用で強調
GIMPで色強調及び色レベル調整
GIMPによる露出調整
カブリを消すために、できるかぎり露出を強くしました。これでかなり見やすくなりました。
これで完成とします。
まとめ
散開星団の撮影が、ここまでうまくいったのは久しぶりです。
これからも、もっと散開星団を撮影していきたいです。
小さな散開星団を美しく撮影するのは難しいですが、M35クラスの散開星団なら、撮影すれば奇麗になります。
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