目次
ねらい
久しぶりに雲のない夜で、天体観測を楽しもうと思いました。DSOでも、撮影したい天体がたくさんあって、しかも、木星・土星等の惑星シーズン、楽しまないわけにはいきません。
一方で、ライブスタックから卒業するための実験も始めました。長時間ノータッチ露出です。
さらに、懸案の太陽投影板、昨夜は盛りだくさんな夜でした。
長時間露出撮影の結果
こたろうさんから、まずは3分間の露出画像を取得すると良いと言われていて、昨夜実験的に撮影してみました。本当はダークフレームも取得するはずでしたが、時間の関係で、まずは、愛機スーパーポラリス赤道儀で3分間露出の星像はどうなるのか実験してみました。
[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・F=714mm・F値7、EDレンズアポクロマート
カメラ:CMOSカメラASI 462MC
自動追尾:MD-6(ビクセン)、
撮影:SharpCap 3.2 (64 bit)
一回目の撮影
なんと、ほぼ止まりました。さすが、きよりんさんが整備してくれただけのことはあります。
なんか少し前は、30秒でも動いていた記憶があるのですが、まさか、ほぼ止まるとは。
これなら、2分を止めることが出来そうです。
対象は、アンドロメダ座φAND(偶然視野に入っただけですが)。
露出3分、GAIN1。
GAINを1にしないと、真っ白な画像になってしまうのですが、そんなものなのでしょうか。
二回目の撮影
これもほぼ止まっています。一回目より止まっています。ライブスタックの時には、あんなに動いているのに、なぜか・・・嬉しい疑問です。
三回目の撮影
ここで少し息切れしたか、若干ズレました。しかし大きな成果が得られました。
次回は2分露出を、複数枚を自動で撮影したいと思います、それとダークも。
さんかく座渦巻銀河M33(さんかく座銀河)
渦巻を見ることができるとワクワクしていましたが、結果は、予想とかなり異なるものでした。視等級5.72、もっと写って良いのですが。
良く見えなかったので、中央には配置できず、左に寄っています。ノイズがたっぷり入ってしまったせいで、不気味な影のようになってしまいました。
しかし、ノイズさえ取り除けば、そこにさんかく座銀河が現れるはず。
露出8秒間、総スタック時間2400秒間、GAIN300。
40分の撮影で、この追尾誤差(下部の黒い帯)なら十分満足です。
木星、土星の撮影
シーイングは良いと思っていたのですが、ピント合わせに相当時間がかかりました。
ということは、シーイングはよくなかったのか?
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・F=714mm・F値7、EDレンズアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:MD-6(ビクセン)、
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
その他:UV/IRカットフィルター使用
木星
気合を入れて撮影した割には、平凡な画像になりました。80Mと比べるとかなりたくさんの模様が見えたので良しとするか。
土星
土星も、平凡な結果になりました。ピントが甘かったと思います。次回はもっと追い込みたいです。あと明るさの調整にも失敗してますね。
カッシーニの空隙、本体模様は確認できます。
太陽投影板試作品4.1.1
苦戦中の太陽投影板の自作。
まいくろさんが、アイピースから投影板までの距離を算出してくれました。距離29cmで投影される太陽の直径は10cmとのことでした。
そこで、試作品4.1号機の投影板を10cm程度上げて、距離を29cmとしました。重さが軽くならないのが痛いですが、強度は上がっているはずです。
取付た結果は、
失敗です。
やはり自重で傾いてしまいます。
24.5mmサイズの接眼部のねじ込み部36.4mm一点では支えきれないのと、太陽投影板の重さの検証が出来ていないことが問題です。
根本的に、構造、材料を変えてみようと思います。
当面の懸念材料は、グルーガンでがちがちに固定したアイピース接眼部の取り外しと、残された4.1.1号機の使い道です。
まとめ
今回の撮影で印象深かったのは、さんかく銀河の画像でした。
ノイズが多く、先般と同じノイズが入っていました。早くライブスタックを卒業しろと言われているようです。しかし、ライブスタックというのは本当にお手軽な天体撮影なんですね。
今夜晴れたら、次はライトフレーム、ダークフレームを取得してみたいと思います。
さらに、スーパーポラリス赤道儀が、星を3分間止めたこと。
分単位の露出は無理だと思っていたので、大発見でした。きよりんさん、ありがとう!
これから、少しずつ露出を伸ばしていって、限界点がどこにあるか試してみたいと思います。
太陽投影板は、検証からやり直しです。メタル系はもう無理でしょう。
投影距離を測定して、軽くて、装着が可能な素材を考えなければ。
何だか、追尾誤差以上の課題が出来たような気がします。
コメント
金属相手のグルーガンなら簡単に除去できるはずですよ。
それほど強力な接着力はないと思うので。
ペンチとか掴める工具でちぎってあげればOKかと。
ドライヤーとかで暖めてあげればもっと簡単に分離できるんじゃないかな?
カメラde遊ingさん、ありがとうございます。
あ、とれますか。安心しました。これからどう展開させるか決まっていませんが、このパーツだけは失いたくないので。
アドバイス、感謝です!
>>そこで、試作品4.1号機の投影板を10cm程度上げて、距離を29cmとしました。重さが軽
>>くならないのが痛いですが、強度は上がっているはずです。
(改行位置変更)
いいえ、強度はほぼ変わっていません。投影板が遮光板に近づいたので、変化したのは次
の2点です。
(a)遮光板に加わる負荷(力)が少しだけ小さくなった。
(b)遮光板~長ネジ~投影板の全体が、ほんの少し変形しにくくなった。
長ネジを切断するか、長ネジの位置を下図のようにずらすと、(a)がもう少し改善されま
すが、根本的な解決にはなりません。
───┼─────┼ ←長ネジ
│ │
ドローチューブ□□□■ │
│ │
───┼─────┼
↑ ↑
遮光板 投影板
圧倒的に『遮光板周辺の強度が不足』しています。それは、
(c)遮光板そのものの強度
(d)遮光板と接眼アダプター、遮光板と長ネジの接合部の強度
に分けて考えられますが、太陽像を実測した後、全体のサイズを確定してから話を続けま
しょう。
まいくろさん、ありがとうございます。
あー、強度は変わりませんか。変形しにくくなるので強度は上がるかなと思ったんです。
おー、長ねじの余りが長い方に遮光板を置くと強度は上がるんですね。
遮光板周辺の強度については、私もかなり低いと思っています。遮光板と接眼アダプターとの接続はかなり脆弱なことが分かりました。
全体が重すぎるというのもまずいですよね。ここを支える何かがあれば、鏡筒との平行が保たれると思うのですが。
アドバイスありがとうございます。
《確認したいこと》
(1)投影板に白紙を置いて、黒点の位置をスケッチする、という使い方を希望しています
か?
(2)4.1号機では、組み上がった遮光板~投影板の一式を持ち上げて、接眼アダプターをド
ローチューブにねじ込んでいるのでしょうか?それとも、いくつかのパーツに分け、まず
ドローチューブに遮光板をねじ込み、順に長ネジ、投影板を追加する、というやり方でし
ょうか?
(3)太陽を撮像しようと思ったら、接眼アダプター以下をねじって外し、新たにドローチ
ューブに31.7mmアダプターをねじ込んでC-MOSカメラを取り付ける作業をする、というこ
とでしょうか?
(4)2kg程度までの重さを量る、キッチンスケールのようなものはありますか?
→あったら、4.1号機の重さを量ってください。また、30cm分の長ネジとアルミLアング
ルの重さを比較してください。
※ただし、キッチンスケールが台所専用の場合、望遠鏡の部品の重さを量って後でもめ事
が生じても当方は関知しません(笑)。
まいくろさん、ありがとうございます。
(1)希望しています。
(2)組みあがった一式をもってねじ込んでいます。
(3)まさしくそうです。
(4)あまり自信がありませんが、100gまで測れる体重計で測ったら200g弱ぐらいでした。長ねじが重いと思います。
精度がイマイチな返答ですみません。
よろしくお願いします。もめごとがおこるようなでっかいことなんですか?(笑)あ。すみません、他人事で。
まいくろさん、ありがとうございます。
すみません、「あとでもめ事」の意味を勘違いしておりました。お詫びして訂正いたします。
これからもよろしくお願いします。