目次
概略
折角画角の広いASI294MCを購入したのですから、その広さを生かした撮影がしたいです。
そこで昨夜はオリオン大星雲周りのDSOも含めて撮影することに挑戦しました。
ターゲットは、NGC1977、オリオン大星雲M42、NGC1980です。
ASI462MCを使っていたころとは雲泥の違いの撮影対象です。
ケラレは出るのですが、レデューサーを使わないと収まらないので、覚悟のうえで×0.5レデューサーを久しぶりに使いました。
撮影としては成功したのですが、中央に当たる光のようなものは今回も発生し、少し残念な画像になってしまいました。
撮影と撮像への経過と結果
恒星のピント合わせ
カペラがもう高度が上がり、捉えずらかったので、ふたご座の双子星の一つポルックスを使いました。
バーティノフマスクをかけたところ、ズレていたので、修正しました。↓でピント固定しました。
極軸設定の状況と自動追尾の状況
極軸設定の状況は、どうしても途中で誤差の数値が動かなくなることが多く、やり直しを多く強いられました。これはSharpCapのバグではないのか。
結果としては、20″まで設定誤差を追い込むことができました。
自動追尾の状況は、ほぼズレはありませんでした。excellentです。
110分の自動追尾を見事にやってのけました。
基準恒星と目標天体の導入
オリオン大星雲もファインダーで十分捉えられるのですが、逆向きになってしまい、照準を合わせられない、ファインダーに捉えられません。仕方なくベテルギウス(赤経05h55m,赤緯+7°24′)を基準恒星として、オリオン大星雲(赤経05h35m、赤緯-5°23′)に飛びました。2回目のトライで画角に捉えました。
撮影の結果と、撮像の経過と結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用でF値3.5で撮影
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN400、10秒間のfitsフレーム660枚を撮影、うち594枚(計99分)を、DeepSkyStackerでコンポジット・フラット補正
画像編集:FlatAideProで若干強調、GIMPによる色レベル調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年12月19日~20日
撮影の結果
強調をかけていない素の撮影結果は↓のとおり。ここでカラーで表示されないんですよね。
見事に、三つのDSOが画角に収まりました。上から、NGC1977、オリオン大星雲M42、NGC1980です。
撮像の経過と結果
FlatAidePro開く
目的外使用ですが、結構奇麗に開けるので重宝しています。
中央が飽和してしまっていますが、修行不足です。
GIMPで色レベル調整
ここが踏ん張りどころですが、踏ん張り損ねました。いろいろな問題を片付けてからでないと満足のいく撮像はできません。
ランニングマン(一番上の星雲)がわずかに確認できます。これで撮像完了です。
まとめ
最後の画像で、全体に光が当たっているのは、フラット補正が当たっていないからだと思います。
実は、レデューサー使用でケラレが出てしまったので、まっさらの画像を撮影できず、レデューサー外してフラットフレームを作成したのです。そこがいけなかったと思います。
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