昨夜は、そこそこ晴れたので、天体撮影をすることが出来ました。
目的は、Sharpcapのスタック訓練です。
しばらくこればかりやっている気がします。
一つ分かったのは、訪問者さまからのアドバイス
で、昨夜分かったのは、Sharpcapのスタックの基準が高いのでは、ということです。
振動による追尾ズレ
Sharpcapのスタックの画面を見ていると、以前使っていたZWO社製のASILiveでは、スタックされたレベルのフレームが、Sharpcapでは無視されている感じです。
Sharpcap画面を見ていると、無視されているのは、主に追尾ズレです。
星像が伸びたらスタックされないのはほぼ100%です。
Alignできないからです。
少しのズレなら、ASILiveではスタックされていたような。
管理人のうちは木造住宅で、そのベランダからいつも天体撮影しています。
木造の宿命なのか、安普請だったのか、望遠鏡の周りを歩き回ると、星像がずれてスタックされません。
つまり、振動に気を付けて、追尾ズレを最小限に少なくすれば、ある程度スムーズなスタックができるように思います。
Sharpcapでスタックされない原因の多くは、振動による追尾の精度低下によるような気がしてきました。
おうし座散開星団NGC1807で検証
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正で炙り出し)
撮影場所:自宅ベランダ
一回目の撮影
↓おうし座散開星団NGC1807。30秒露出、総スタック時間240秒。これ以上はスタックが進まなくなりました。というよりも、次のスタックが来るのに時間がかかったといいますか・
2回目の撮影
↓一方こちらは、10秒間露出、総スタック時間1250秒のNGC1807。
これ、食事中に、放ったまま撮影したんですね。
当然、ベランダが振動することはありません。また、10秒露出なら追尾ズレの発生が少ない。
10秒間露出とは言え、30分弱の食事の間に、これだけのスタックが出来たのは価値あることです。
三回目の撮影
↓嬉しくなって、30秒露出の総スタック時間600秒の撮影に臨んでみました。望遠鏡の前から、管理人は姿を消しました。半分くらいのフレームは無視された(おそらく追尾ズレ)けど、600秒のスタックはできました。
オリオン大星雲でも試したかったですが、次の機会に。
まとめ
ライブスタックは、ついつい目標総スタック時間に気を取られますが、通常のスタックで100%スタックされることもないわけで、昨夜のようなスタック状況が普通のことなのかもしれません。
結局のところ、スタックの基本であるフレームの質がよくないと、Sharpcapもスタックはしてくれないということです。
極軸調整は撮影前に念入りにしているのですが、どうしてもズレは出ます。
モータードライブの精度も最近、調子が悪い。
いざとなったら、露出10秒で、総スタック時間を倍くらい稼ぐ方向に転進しようかと思います。
よく考えてみると、撮影中は、望遠鏡から離れてください、ということになるのか?
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