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【天体観測】曇り空の中、月齢16.4の月のモザイク撮影・合成をした

月に関する情報
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撮影に至る経緯

昨夜は曇り空でした。そして、月齢16.4の月夜。
月のモザイク撮影・合成をしてみたいと思いました。

月夜を眺めるのも良いものですね。
しかし、月は断続的に雲に隠され、素敵な月夜ではありませんでした。

撮影もできるかどうか。

もともとの目的は、DSOの撮影が狙いでしたが、この月夜では撮影は無理でした。
そこで、雲を突き抜けてくる月光で、月のモザイク撮影・合成をしてみたいと思ったのでした。

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撮影・合成の経過と結果

恒星のピント合わせ

月と恒星のピントは異なりますが、目安にはなりますので、バーティノフマスクを使ってピント合わせをしました。
使った恒星は、アルクトゥルスです。何だか季節の変化を感じます。もう基準恒星をシリウスにする冬が終わりつつあります。

↓主焦点のピント合わせです。ここまで追い込めば良いでしょう。

↓アルクトゥルスです。等級0.15。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

モザイク撮影には主焦点を使うつもりだったので、気合を入れて極軸を合わせました。
いつものSharpCapのPolar Align機能を使い、その結果、19″の設定誤差まで追い込むことが出来ました。
Excellentです。

自動追尾の状況

撮影時間は60秒としました。完全ではありませんが、月は止まりました。
ほんの少し誤差が出るのは、ビクセン社モータードライブMD-6が恒星追尾仕様になっているからでしょうか。

パネル撮影の結果

月を6つのパネルに分けて撮影するつもりでした。
しかし、途中から雲が濃くなり、撮影が出来なくなりました。
撮影中も雲に見舞われていましたので、一部暗いピースも出来てしまいました。

[撮影に使用した機器、ソフトウェア等]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理。Image Composite Editorで合成。
その他:UV/IRカットフィルター使用
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日時:2022年3月19日土曜日

撮影時間60秒間、Shutter=0.200ms、Gain=167 (27%)にて撮影です。前回の撮影より思い切って明るくしてみました。

パネル1

シーイングは良くなくて、陽炎の向こうに月があるようでした。雲があるからしようがないか。
言い訳です。

パネル2

このパネルは若干明るくなってしまいました。これは雲のせいです。
月は良いですね。落ち着きます。

パネル3

これ、月のエッジまで含めて撮影したつもりなんですが、月の真ん中あたりしかスタックされず、このような画像に。なんでだ?

合成の結果

このパネルまで撮影したら、月は雲に隠れてしまいました。撮影も完全な合成も断念です。
まあしかし、折角撮影したので、Image Composite Editorで合成をすることにしました。
継ぎ接ぎだし、ギザギザだし、お目汚しですね。すみません。

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まとめ

月の光でも、薄曇りに勝てなかったか、という感じです。
しかし、ここのところ天体観測をしていなかったので、少し気が晴れました。お月見をしながら、撮影するのは良いものです。


今、ソンブレロ銀河を撮りたいと思っていて、晴れるのをじりじりと待っているところです。
今夜の天気もすっきりしないみたいです。薄曇りだったら、もう一度月のモザイク撮影・合成をするかも。
とにかく晴れてくれー。

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