概略
2022年12月1日、地球と火星が準接近します。
2020年の準大接近が6,207km、今回の接近が8,145kmと、接近幅は小さいですが、観測の好機であることには変わり有りません。
視直径は2020年には22.6″、今年は17.2″と、それほど大きくはありませんが、接近ではない年と比べれば、はるかに大きいです。
火星の公転軌道は地球よりも楕円であるため、どの位置で近づくかによって、地球との接近距離が毎回異なります。今回は2020年の準大接近に次ぐ準接近となります。
2020年6月以降の火星の大きさの変化
[観測・撮影に使用した機材及びソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:FireCapture6又はSharpCap 4.0による撮影(90秒間)、AutoStakkert3.1.4によるスタック
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
6月30日
8月3日
9月17日
10月25日
10月28日
まとめ
シーイングさえ良ければ、表面模様まで十分撮影できますね。
管理人のつたないスキルでも表面模様が確認できます。
火星の接近は2年おきに起こります。2年おきの天文ファンへのご褒美ですね。
なお、今回の中接近の瞬間は、日本時間では昼間だそうで、最大期は見られませんが、夜に観測できるだけで十分です。
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