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【天体撮影】Stack処理できない原因は「close to edge」?

天体撮影に関する事項
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想定していた合成できない理由

撮影した動画ファイルの大きさのせいで(と、管理人は思い込んでいた)Stack処理ができなかった件、管理人は昨日はほぼ一日パソコンにかじりついてAutoStakkertとにらめっこをしていました。

その時は、Stack処理できないのは、9GBもある動画ファイルの大きさの問題とこだわっていたのですが、8月26日に無事Stackできたファイルのサイズを見たら、やはり9GB超えてました。
こんな簡単なことに気が付かないとは情けない・・・。

ということでファイルサイズが原因ではないことは分かりました。もともとファイルサイズに依存するエラーなら、今後怖くて天体撮影できなくなります。
色々な意味でよかったと思います。

しかし、何も考えずに天体撮影していると、あっという間にHDDを食いますね。
管理人のパソコンはHDDが320GBなので、昨夜の撮影で一気に残り70GBまで減りました。

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とにかく、色々なボタンやチェックボックスをON、OFFしてみる

ただでさえ、ソフトウェアのことが分かっていないのに、管理人は、困り果てました。AutoStakkertを使っている人のブログなども検索しました。でも、情報には行き当らず。

とにかく、AutoStakkertのいろいろなチェックボックスなどのON、OFFや、パラメーターを変更してみました。Stackボタンが、アクティブになるのを期待しながら。

原因が見つかった、と、思う

それでもネットで情報を探していた管理人は、ある方のブログで、AutoStakkert2をお使いの頃のお話で、金星や水星のように視直径が小さな惑星の場合、「edge」をオンにする、との記載がありました。
今のバージョンのAutoStakkert3にはそこは選ばなくてもよくなっているようでしたが、edgeの記載のあるボタンやチェックボックスを探しました。
それがこれです。右の画面の、下の方の赤〇のチェックボックス。

「close to edge」
ここにチェックを入れると、Stackボタンがアクティブになり、その先のプロセスに進むことができました。

4例試してみて「close to edge」がオフならストップ、「close to edge」オンならStack処理に移行しましたからまあ、まず間違いなさそうです。

しかし多発している問題なら、もっとネットに情報があってよいようなもの。情報が少ないのは、ほとんどの場合ここで躓くことはないんでしょう。

一つ考えられるのは、僕は910mmの焦点距離で撮影しています。月はともかく、惑星については、上のブログの方が言われているように、視直径がとても小さいです。その結果、alignment pointを設置することができず、Stackに進めないのかもしれません。

今更なんだという話ですが、月のStackは、「close to edge」をオンにしなくてもできました。月の視直径の影響かもしれません。

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昨夜は安心して撮影できました

夜前には問題は解決されたので、昨夜はゆっくり安心して、おうち撮影しました。まだ、合成していないファイルが残っています。今のところ合成が終わった写真です。

ゲインが強すぎたようです。口径80mm屈折望遠鏡で、表面の模様を確認するのはめったにないことですが、ゲインが強すぎると表面の模様が飛んでしまいます。
でも、ピントは良好のように思えます。土星は輪があるからピントが合わせやすいです。

次は木星です。ピントを合わせる際、木星の表面模様が参考になりますが、ゲインを落として、模様を見やすくした方が模様がよくわかり、合わせやすいです。

木星が傾いていますね。
今は余裕がなく(いずれこの言い訳は使えなくなる)、被写体の角度まで考えることができていませんが、CMOSカメラの角度を変えればよいだけなので、これからは気を付けたいと思います。
右上に、見知らぬ黒い点が移っていました。初めて見るものです。

次が月です。以前より明るく白くしたつもりですが・・・

色合いは、月の姿には近づいたと思いますが、ピントが甘いですね。歯がゆいです。管理人はピントが一番重要だと思います。

今夜も、撮影の練習をしたいと思います。

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コメント

  1. Sam より:

    土星の処理時の画像を見てるとやはり明るすぎる気がします。FireCaptureでヒストグラムを見ながら、全てのやまが右端に当たらないよう露光時間を短くしてみてください。

    多分ですが、このことがPlace AP gridを押しても何も点が打たれないこと、そしてedgeを押すと始めて選択されることを説明しているかと思います。ようするに、土星本体はサチってしまって自動で認識できなくて、境の少し暗いところだけならきちんと位置として認識できるというわけです。

    なので、そこそこ暗い木星はedgeオプション無しでもAP打てると思うのですが、どうでしょうか?もしかしたらMin Brightを上げ下げすると状況は改善するかもしれません。

    あと、月は白飛びしているところがあるので、すでに明るすぎです。ダイナミックレンジ内に収めるように充分暗く撮影して、後で画像処理で出した方がいいです。

    もっと肝心なのが、眠たそうな月を見て思ったのですが、RegistaxのWavelet変換で細部出しはしてますでしょうか?ここが多分最難関ですが、最もインパクトがあるところです。まだならここを最優先してやるべきかと思います。効果にびっくりすると思います。木星もまだまだ細部が出てくると思います。

    このWavelet変換をしてから、最後に明るさだとか色だとか、Photoshopなどの画像処理ソフトで調整します。一部画像処理機能はRegistaxにも付いているので、最初はそれでもいいかもしれません。

    • sanpojin より:

      Samさん、ご訪問とコメントありがとうございます!
      1.土星ヒストグラムの件
      了解です。しかし露出時間の数値を変更できないのです。惑星ごとの規定値が選べるだけなんです。

      2.edgeの件
      なるほど、それでclose to edgeなわけですね。ただし、木星も、少し明るくないとAPは打たれません。暗めで撮った木星にはAPは打たれませんでした。ただし、Min Brightを上げ下げするというのはどのスイッチでしょうか?

      3.月について
      ダイナミックレンジ内に収めるとはどのようなことでしょうか。またどうやってするのでしょうか。

      4.月について
      まったく眠たくなるような月ですよね(笑)RegistaxのWavelet変換は使っています(木星も土星も)。ただ数値などは設定せず、ただDO ALLボタンをクリックするだけです。ブログに載せている写真はすべてそうです。
      以前、Registaxをいじっているときに、とてもシャープになっていくのがあったのですが、月の半分くらいがタイル状になって、その部分だけシャープになっていました。これを全体に行うことができるのでしょうか。

      色々聞いてしまい、すみません。どうかよろしくお願いいたします。

      • Sam より:

        1. 多分ですが、FireCaptureの「Control」パネルの「More」の右の「1.00-10ms」のところをクリックして、時間範囲をもっと小さくしてから、その上の「Exp….」を下げてみて下さい。

        2. AutoStakkertの惑星が写っている画面の、左パネルの一番下、「Min Bright 30」とかなっているところの右の上下矢印で変更できます。下げると画面全面にAPが打たれて、あげると明るいところのみに打たれるようになります。変更するたびに「Place AP grid」を押すのを忘れないでください。

        3. この場合、露光時間を短くするか、ゲインを下げることです。そうすると、右下の2つの白くなっているクレーターのところにもきちんと模様が隠れていることがわかると思います。暗くなりすぎても後で明るくできるので心配しなくていいです。

        4. DO ALLはほとんど意味がないです。
        http://hoshizolove.blog.jp/archives/31771310.html
        を参考に、バーを色々動かしてみて下さい。DyadicでGaussianが一般ですが、Lineaがいい時もあります。まずは月の画面を見ながらLayerの1のバーをかなり右に持っていって下さい。細かい模様が見えてきます。炙り出しがそれでも足りない時はSharpenの値を0.100から増やします。ノイズが出たらDenoiseのところの値を0.00から増やします。同様にLayer2のバーをある程度右に持っていって同様に。せいぜい使うのはLayer3位までです。

        一部が精細になったら、パネル上の「Do All」を押して、その効果を全体に広げます。

        この設定が仕上がりに一番影響します。一番難しいところです。なかなか正解はありません。とにかくここを一度いろいろ触ってみて下さい。一気に模様が出ます。

        最後、APの数ですが、打たれたAPの位置を参照して画面を歪ませて惑星の細部の位置合わせをします。位置を精度よく合わせた方が、当然Registaxで仕上げる時の模様が細かく出てきます。今回は写っている惑星の大きさが小さいので、この数が小さい方がより密に打てるのでいいです。ただし密に打ちすぎるとブロック状のノイズが出たりするので、程々にです。

        写っている惑星が小さいのに不満が出てきたら、次はやっとバローです。ただし、ご存知の通り導入が難しくなってくると思いますが、仕上がりはよくなるはずです。こうやって進歩してきます。あー、楽しそうでいいなあ!と羨ましくなってきました。

        • sanpojin より:

          Samさん、コメントありがとうございます。

          露出時間は、フレキシブルに数字が入れられず、クリックすると選択肢が提示されるだけです。まあ、それ以上自分で決められるかというと、決められませんが。
          Min Bright、了解しました。見落としてました。
          Samさんのブログが難解だったのですが、DO allってそういうときに使うんですね。いろいろやってみようと思います。
          確かにバローが欲しくなります。でも今は満足しています。どちらかというと月の全景が入らないのでレデューサーも欲しいですね。
          もっと腕を上げてから考えます。僕も楽しみになってきました。
          お忙しい中、教えていただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

  2. Sam より:

    すみません、追加です。

    惑星が小さいので、今「104」となっているAPの間隔を48とか24にすると、もしかしたらいいかもしれません。よかったら試してみて下さい。

    • sanpojin より:

      Samさん、48にして正解です。ついに表面の模様が見えました。土星の表面を自分の望遠鏡で見るのは

      初めてです。ちなみに、Registaxの変換、ルーラーをいろいろ動かしていたら、表面の模様はおろかカッシーニの空隙まで見えました。驚きです。
      小さい惑星だと、この数値は少ない方が良いんですか?
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