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【天体観測】おとめ座渦巻銀河NGC4699を撮影。追尾誤差は大。

天体撮影に関する事項
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ねらい

先般、プチ遠征した際に望遠鏡を分解しているため、ベランダの床についている、三脚を設置するマーカーに設置した場合、極軸がずれていると思われました。
そこで、極軸の追い込みを兼ねて、高度がちょうどよく撮影しやすい天体を選び、少し久しぶりの天体撮影をすることにしました。
極軸調整はドリフト法によりました。
選んだ目標天体は、おとめ座の渦巻銀河NGC4699です。

実は、先般、10日間も天体観測できないと記事にしたのですが、

薄曇りの中ではありましたが、2021年5月13日、そして昨夜と、何とか撮影まで行うことができました。

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撮影結果

極軸はかなり追い込みましたが、どうしても星は止まらず、追尾誤差をかかえ、完全ではない状態で撮影をスタートしました。
毎回書いているような気がしますが、星のずれの方向が、一定でなく、どう調整したらよいか分からないことがほとんどで、昨夜も同じような状況で、何とか最小限まで星の動きを止めたと思ったのですが、やはり、追尾誤差は大きくなりました。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPによるノイズ低減。
撮影場所:自宅ベランダ

2021年5月13日撮影

中央上寄りにあるぼんやりした天体がNGC4699です。
渦巻銀河ということで、もしかすると渦巻が見えるかもと期待しましたが、残念ながら管理人の愛機では、そこまで分解できませんでした。

露出8秒間、総スタック時間2400秒間(40分)、GAIN380~400

画像の周りの黒い枠が追尾誤差を示していますが、極軸の追い込み不足でしょうか、かなりの誤差です。
下手すると目標天体が、画角の外に出て行ってしまいます。
40分の総スタック時間と、スタックされないフレームがかなり多かったことも合わせると、総撮影時間は50分くらいに及び、許してあげたい誤差とも言えます。

それでも納得が出来なかったので、昨夜、同じ天体の撮影に臨みました。

2021年5月14日撮影

露出8秒間、総スタック時間1160秒間(19分20秒)、GAIN380。
霞んでいたのか、星の光が弱く、NGC4699の光も弱かったように思います。
結果、雲がだんだん厚くなったようで、ライブスタックは19分20秒で進まなくなり、画像も昨夜に比べて弱く、ノイジーになりました。

約20分の撮影でこの追尾誤差ですから、40分撮影していたら、やはり5月13日と同じくらいの、あるいはそれ以上の追尾誤差が出ていたと思われます。

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まとめ

目標天体の導入、撮影は順調だったと思います。
渦巻銀河も、楕円銀河とみれば、なかなか美しいと思いました。
最近、渦巻に出会えないのが残念です。

しかし、かなり追い込んだつもりの極軸設定でしたが、やはり大きな追尾誤差が出ました。
モーターの原因か、極軸の追い込み不足か。
これは、晴れた土曜日にプチ遠征して北極星の見えるところに出て、SharpCapの極軸設定機能を使用して、

再度極軸の設定にチャレンジして答えを出します。
もし、モーターの問題なら、今の追尾誤差は受け入れようと思っています。画像の周りの黒い枠は、トリミングしてしまえば問題ないレベルですし。

ところで、もう動かなくなったモータードライブの2倍速ですが、コントローラーのボタンを強めに押すと作動することが分かりました。こちらものらりくらり使っていけそうです。

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