狙い
昨夜は、嬉しいことに天気予報が外れ、奇麗に晴れました。若干かすんでいる感はありましたが、天体観測・撮影には問題ないように思えました。
一昨日の夜は天候のせいで、南方の天体を撮影せざるを得なかったのですが、昨夜は全天晴れていたので、東方の銀河を狙うことにしました。
中でも、ネーミングと姿が面白い、りょうけん座のNGC4490「まゆ銀河」に惹かれました。
Wikipediaに載っている写真の形はとらえることができるだろうか、相手にとって不足はありません。
視等級は9.8。少し暗いです。
トライしました。
撮影結果
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)、GIMPで炙り出し・色レベル調整・ノイズ軽減
撮影場所:自宅ベランダ
露出8秒間、総スタック時間1800秒間、GAIN300~340。
GAIN300でかなりスタック画像が明るくなってしまいましたが、まゆ銀河は暗いので、なるべく明るくしたいと思い、300からスタートし、最終的に340まで上げました。
画角に導入したまゆ銀河は、とても暗かった、というのもあり、GAINを徐々に上げていきました。
星の数は7個から8個で安定してライブスタックできました。GAINを上げることで最終的には十数個まで増えました。明るい恒星が周りに多かったので、7個の恒星でもライブスタックが出来たものと思われます。
SharpCapによる炙り出し版
なるほど、形はWikipediaと同じです。細部まではちょっと無理でした。SharpCapで炙り出して、GIMPでノイズ軽減処理をしました。
誰が名付けたか、まゆ銀河、まさしくまゆで、中に蚕がいそうですね。
まゆの形をしたのが、まゆ銀河で、その左上にあるのが、NGC4485。
NGC4485との相互作用で、まゆ星雲の腕が引き延ばされているのだそうです。
この画像で、なんとか、そのように見えないことはないですね。
GIMPによる炙り出し版
相変わらず、GIMP版が明るく写ります。どちらが良いとは言い難いです。
しかし、ユーモラスな形をした星雲です。
総スタック時間を40分まで伸ばせば、また違った結果になったかなあ。なんだかやり残した感があります。
でも、まずは、まゆ銀河の姿を拝めたということで、成功としましょう。
まとめ
SharpCapの画面上ではとても暗い銀河だったので、画角導入に手間取りました。
そして、星の数が何とか足りていたので、フレーム画像を炙り出すことなく、プレーンな状態でライブスタックできました。
ここでつまづくと、なかなかライブスタックが進まないので、ラッキーでした。
形以外の細部はとらえられませんでしたが、管理人のシステムのスペックではこれが限界だと思います。
次の夜も、東方のニックネーム付き銀河を狙おうと思います。
次は、木星状星雲なんてどうかなあと考えているところです。
こうなったら、銀河・星雲をどこまで見ることができるのか挑戦を続けることにします。
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