スポンサーリンク

【天体観測】オリオン大星雲を撮影してみた

天体撮影に関する事項
Picture saved with settings embedded.
ディスプレイ広告02

かに星雲は見つけられなかった

昨夜は、視界に入る惑星の撮影を終え、プレアデス星団の次のDSO撮影のターゲット、かに星雲の捜索にかかりました。
しかし、事のほか難儀しました。おうし座の下の角の近くにあることは分かっているんですが、見つけられない。
ファインダーで捜索するも、何かぼーっとしている天体は見つけられなかったです。
目盛り環による導入も試しましたが、その方向は向くのですが、ファインダーでも望遠鏡の低倍率でも見つけることはできませんでした。

目次に戻る▶▶

夜更かしして、撮影しやすいDSOをターゲットに

そうこうしていると、近所の公園の木立から、オリオン座がちらちら見え始めました。
連休中でもあり、この際、少し夜更かしして、目標を変更して、肉眼でも確認できるオリオン大星雲にターゲットに決めました。
オリオン大星雲が完全に木立を超えるまで、しばらくウェイティングです。
そして、23時半ころ、いよいよオリオン大星雲が望遠鏡の視界に入るようになってきました。

目次に戻る▶▶

結果は・・・

ターゲットを決めたのは良いのですが、ASICapのモノクロ、カラーを切り替える(だと思う)プルダウンメニューをモノクロのままで撮影してしまいました。
前回のプレアデス星雲も白黒だったんですけどね。

撮影ソフト

ZWOのキャプチャソフト、ASICapなんですが、これは惑星用で、ASIStudioでは、ASIImgがDSO用なんです。
昨夜はこれを使おうと思っていたのですが、カメラを認識してくれず、結局、ASICapを使用しました。
ASILiveは、撮影しつつコンポジットまで自動的にしてくれるソフトで、とても便利そうなんですが、やっぱりカメラとの接続が出来ず、使用を断念しました。

撮影実行

[撮影機器]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)撮影ソフトASICap
撮影場所:自宅ベランダ
露出10000ms(10秒)のコマを10コマ、DeepSkyStackerでコンポジット、GIMPで白飛び軽減

①コンポジット結果
明るい天体だからでしょう、露出が長すぎたようです。星雲の中心部が完全につぶれてしまいました。
かといって、安易に露出を短くすると、周りの淡い雲が消えてしまいます。
これは本当に試行錯誤がいりますね。バランス感覚が必要です。
あと、最初に少ない静止画を撮影して、チェックが必要なのかもしれません。

②GIMPによる白飛び除去処理
露出が長すぎたせいでしょう、全体的にも霞がかかった感じです。
GIMPの色ートーンカーブを下向きに引っ張って、若干白飛びを除去しました。
写真とは、こうも難しいものだったか・・・

Picture saved with settings embedded.

③ちょっと欲を出してみた
カラーバランスで青を強調してみました。モノクロで撮影してしまったのが悔やまれます。

Picture saved with settings embedded.

目次に戻る▶▶

まとめ

前回のプレアデス星団、今回のオリオン大星雲で、何となく自信を持ちました。
今のところ、問題は、天体を見つけられないところです。かに星雲も残念でした。
そうしたすべての問題は、極軸の設定の精度にあると思います。
今回の画像も流れてしまっています。本当はもっとアングルの中央に配置したんですが、結果は画像の上の方に寄ってしまいました。
また、目盛り環で、天体の近くに寄れなかったのも極軸の設定の問題です。

次回のテーマは、極軸の設定、これにあると思います。

目次に戻る▶▶

コメント

  1. まいくろ より:

    問題点の切り分け
    (1)M42の写り具合
      →輝度差が大きいので、「多段階露出」(またはHDRと呼ばれる)等で対応します。
       ネット上で、いろいろな例を見つけることができます。ここでは省略。
    (2)極軸の精度
      →すでに「ベランダ」での「惑星撮影」で解決済みと思っていましたが。一度極軸を
       合わせたら、三脚の脚下のベランダに印をつける、高度・方位調整ネジは基本的に
       動かさない。次からは、三脚を印に合わせるだけで、極軸合わせはほぼ不要。
       (極軸の微調整は、それが必要になるような撮影の時にだけ行う。)
    (3)対象が中心に来ない
      →アイピースで中心に見えるのに、ASI462に交換すると中心に見えないのは、1つに
       はケーブルの重さで地面側にずれるのかも。惑星の時はどうでしたか?
    (4)かに星雲
      →推薦したので、責任を持ちます(笑)。ファインダーでは、M1はおうし座ζ星と同じ
       視野内にあります。M1が見えるかどうかは、環境によります。一方、主鏡の低倍率
       (月の全体がギリギリ見える程度)だと、ζ星と同じ視野には見えず、また、小さい
       ので、恒星と区別できない可能性があります。それっぽい天体が中心に見えるよう
       に微動調整し、中・高倍率アイピースで確認。恒星状でなければASI462に交換へ。
       おうし座ζ星を基準にすると、M1は、赤緯方向に約+1.1度、赤経方向に約3.2m西(日
       周運動の方向)になりますが、赤道儀についている目盛環は目盛が粗いので厳しいで
       しょう。そこで、ファインダーで「月」を見ておよその大きさを記憶しておきます。
       (中心から端まで月何個分か。月1個分で約0.5度。※厳密には、月の大きさは変化し
       ますが。) おうし座ζ星をファインダーの中心に捉えてから、赤緯方向・北に月約
       2個分、赤経方向・西に月約1.5個分ずらしていくとたどり着きます。

       なお、ファインダーは倒立像なので、移動する方向を逆にしないように。
       ア.実際の空     アをファインダー   ファインダーで
                  で見た時       M1が中心になった時
          北
          |           |          |
          | M1         |          | ζ
          |           |          |
       ---ζ---西   西---ζ---   西---M1---
          |           |          |
          |         M1 |          |
          |           |          |
                      北          北

    • sanpojin より:

      まいくろさん、コメント、アドバイス、ありがとうございます!
      (1)M42の写り具合
      これは気づきませんでした。もともと一つの露出パターンで対応できる相手じゃないんですね。少し難しそうですが、トライしてみます。
      (2)極軸の精度
      お恥ずかしいのですが、ズレが起きることは許容して毎回設定しています。赤道儀を北に合わせて、そうするとそれだけではどうしてもずれていくので、方位を微調整して、ずれを小さくすることを毎回やっていました。その結果が今回のずれなんです。一度しっかりと追い込んでベランダに印をつければよいんですね。おはずかしい。
      (3)対象が中心に来ない
      これは、アイピースで中央に来ても、十字の入ったアイピースではないので、完全に中央ではないのと、アイピースからCMOSカメラに取り換えた時に、重さの違いで微妙なずれが生じると思っていました。惑星の時も同様です。ケーブルの影響もあると思います。
      (4)かに星雲
      アイピースでも見落とす可能性があるんですか。厳しいですね。昨夜はζ星の周りの星の鑑賞会になってました(笑)正直、目盛り環の刻みでは補足する自信はないです。月の大きさを把握して大体これくらいの勘をつけておかないといけないんですね。やはり暗い天体は難しいですね。図を見て大変よく分かりました。この方向性を頭に叩き込んでおきます。

      いつもアドバイスありがとうございます。今夜も挑戦と思っていたのですが、雨模様なんです。明日の夜挑戦すると、翌日に差し支えるし、悔しいところです。何とか、良い報告をできるように頑張ります。

      フォントの件、了解です!

  2. まいくろ より:

    あ、「半角英数2個分が全角1個分」になっていませんね。
    コピペして、MSゴシックなどのフォントにすると、図のズレはなくなると思います。

タイトルとURLをコピーしました