概略
Samさんから、Sirilの使い方を丁寧に教えていただき、マスターしたつもりだったが、昨夜撮影したオリオン大星雲に早速適用してみたら、難しい!
目標となる画像になかなかたどり着けないのです。
今回は、Sirilによる一連の画像処理について記事にします。
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN250、30秒間のfitsフレーム187枚を撮影、うち?枚(計約93分30秒)を、Sirilでコンポジット・フラット補正・ダーク補正・バイアス補正
画像処理:Sirilによる炙り出し、GIMPによる色レベル等調
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2023年1月6日
↓コンポジット終了後画像
目標とするオリオン大星雲
↓これが自動イコライゼーション画像で、目標レベルとなります。上のコンポジット直後の画像に比べて、相当炙り出さないといけないようです。
管理人による炙り出し画像(線形/Arcsinh変換)
これ、一旦区切りにして。SirilからおとしたJPG画像です
自動イコライゼーションによる画像には遠く及びません。
それにこの青色・・・
↓仕方なくFlatAideProの目的外使用で強調。
GIMPによる色レベル調整
根負けしてここまでで完成としました。なんか埃の影が写っているし。
まとめ
本物の炙り出しには、やられました。難しいです。
ただし、調整したりする楽しみもあります。
楽しみながら、苦しみながら、訓練を続けていきたいと思います。
コメント
そうか、Sirilのオートストレッチはカラーバランスは自動で整えてくれないですね。PixInsightは自動でやってくれるので楽だったりします。
とりあえずその場合簡単なのは、Srilでスタックした画像を「fits」形式で保存して、ASIFitsViwerで開いて見てください。これだとカラーバランスも自動で整えて、オートストレッチまでしてくれます。
あと、撮影はRAW16でしていますでしょうか?RGB24やRAW8だと階調を出すのは相当厳しいかと思います。
上で示したASIFITSViewを使った方が楽ですが、Sirilだけで色バランスを整える方法も試してみました。右上「画像処理」から「色補正」を選び、さらに「色補正」を選びます。出てきた画面を見ながら、星画像をRGBモード以外の赤か青か緑を選び、その上で灰色にしたいカーソルで適当なエリアを選択します。再び色補正で2つの「この選択を用いる」を押してから、「Backgound Neutralization」を押して、さらに下の「Apply」を押します。そうするとカラーバランスが取れるはずです。
Sirilを使ってみていますが、やはりできることにかなり制限があるようです。先のカラーバランスを整えたオートストレッチもそうですが、PixInsightだと一発でできることが結構苦労しています。
でもそもそもですが、なぜそんなに青になるのかよく分かりません。撮影時のパラメータに何かおかしなところはないでしょうか?一度一緒にZoomか何かで画面共有しながら撮影から処理までやって見ますか?
Samさん、いつもありがとうございます。
とりあえず、第一報なのですが、
・撮影モードはRAW16です。
・ASIFITSViewはストレッチはされるのですが、モノクロで表示されました。
・青色になる件、カメラセッティングを確認したところ、Bいっぱいまで降りきれていました。オートバランスの設定でした。
・Sirilによるカラーバランス、青で取り組んでみましたが、ストレッチはされましたが、白黒でした。
これまでカラーでバランスをとってくれてストレッチまでしてくれるのは、FlatAideProのみです。
もう一度、カラーバランスを手動で見直して撮影しなおしてみます。それで解決しなければ、お手すきの時に色々教えていただけたらと存じます。
どうかよろしくお願いいたします