目次
概略
プレアデスは今シーズン二度目の撮影です。
明るさや、フラット補正などの訓練と楽しみの両輪でやってます。
前回は、
星が黄色くなったり、とても良い出来ではありませんでした。
今回はそこそこの長時間の露出をかけて、ホワイトバランスもしっかり確認し、万全の態勢で臨みました。
RAW16とFITSの組み合わせだと、色が出ないので、モードをRGB24にして、出力形式をTIFで試してみました。
撮影と撮像に至る経過と結果
恒星のピント合わせ
昨夜もカペラで、バーティノフマスクを使用してピントを合わせました。
一昨夜の撮影のまま、ドローチューブの繰り出し幅を変えていなかったので、一発で合いました、
極軸設定の状況と自動追尾の状況
極軸設定は、しつこく追い込まず、ほどほどにしてみました。21″の設定誤差です。
10″台の設定誤差と20″の設定誤差とどこまで違うのか。
自動追尾の状況は、ほぼ完璧です。100分の自動追尾という、管理人のシステムでは長めの追尾でこれですから、とても満足です。
なお、塩コショウ星団の撮影に際しては、設定誤差13″まで追い込みましたが、大ずれしました。このレベルまで来ると、あまり誤差との関係は無いのかもしれません。
基準恒星と目標天体の導入
基準恒星は、いつものとおりカペラで決定です(等級0.05、赤経05h16m、赤緯+45°59′)。明るくて導入しやすいので、重宝してます。
目標天体のプレアデス星団は、赤経03h47m、赤緯+24°07′にあります。少し遠いのですが、基準恒星の見えやすさゆえ、この形で目標天体を狙っています。
結果は、一度のトライでプレアデス星団を捉えました。
撮影の結果と、撮像の経過と結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN350、15秒間のtifフレーム400枚を撮影、うち360枚(計90分)を、DeepSkyStackerでコンポジット・フラット補正
画像編集:GIMPによる色レベル・明るさコントラスト調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年12月9日
撮影の結果
背景がもっと暗いと、撮像も楽なのですが、あまり暗いと明るさが足りないかと思い、白飛びの寸前まで露出を高くしています。
撮像の経過及び結果
GIMPにより色レベル調整
地味な調整ですが、この青い雲のようなものは星間ガスでしょうか。だったら嬉しいです。
GIMPによる明るさ・コントラスト補正
背景を暗くしたかったのと、星を明るくするため、明るさとコントラストを補正しました。
華やかさはありませんが、これで完成とします。
まとめ
RGB24とTIFの組み合わせは邪道なのか、とりあえず、コンポジット直後に色が付きました。
しかしこのやり方が正しいのかどうか・・・
管理人は悩み続けます。
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