概要
やってきました、×3倍バローレンズ。
4,730円ということで、管理人の感覚からすると、高くもなく安くもなくということで、使用するのを楽しみにしていました。
運良く昨夜は晴れ。
見せてもらおうか、×3バローレンズの実力とやらを(池田秀一さんの声でお願いします)。
が、結果は散々でした。色収差まみれか、大気分散まみれで、失敗作の紹介となります。
シーイングも良くなかったので、仕方なかったとも言えるのですが、ちょっとこの結果はないなあ。
まあ、ピントを合わせるスキルもイマイチだし、もっと高価なものを買っておけばよかったか・・・
ということで第一テストは失敗。シーイングの良い夜にもう一度挑戦です。
月・惑星の画像
[観測・撮影に使用した機材及びソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×3バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0による撮影(90秒間)、AutoStakkert3.1.4によるスタック
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日時:2022年10月14日
月
比較的色収差(今回の着色は仮に色収差ということにしておきます)が少ない月。エッジを移さなかったからだと思いますが、クレーターのエッジに色収差らしきものが確認できます。
木星
斜め下から上に向かって色が流れているように見えます。もう一度空気が澄んでいるところで撮り直したいです。高度が高い位置の木星を撮影しましたので大気分散ではないと思うのですが・・・
土星
木星と同様に色収差が出ています。やっぱり安い買い物したかなあ。
また、ピント合わせもうまくいきませんでした。
そしてバローで拡大すると、さらに難しくなります。
火星
わずかに黒い模様を確認できます。これに精度の高いピントがあれば、もう少しきれいに写ったはずです。
まとめ
今回の試験は、しっかりした空で、月と惑星を観測することでしたが、返り討ちにあってしまいました。
色収差か、大気分散か。
大気分散が出るほど高度が低くないと思います。といいますか、大気分散を実感したことがないのですが、南中付近でも発生するのでしょうか。
コメント
あらー、これは残念な結果でしたね。
木星もそこそこ高度があるので、大気差は考えにくいです。
バローレンズそのものなのでしょうね・・。
EDガラスを使っているのに、この結果ってちょっと意外というか、当たり外れがあるのかなぁ・・。
惑星用に一番いいのはPowerMate5倍だとは思いますが、お高いですしねえ・・
コリメート撮影を考えてみてもいいのかもしれません(これまた組み合わせとかいろいろあって、個人的にはびみょーですが・・)
UTOさん、ありがとうございます。
私もEDレンズを二つ使っているということで、色収差が出るとは思いませんでした。やっぱり相性ですかね。
もっと高価なバローレンズにしたらよかったのでしょうか。
やはり大気分散ではありませんよね。高度が高いですもんね。
ここで諦めるのも何なので、ちょっと価格が高いものも物色してみます。
あと、アイピースにねじ込み式のものも物色してみます。
いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。