目次
撮影に至る経緯
昨夜も貴重な晴れというか、撮影にぎりぎりの曇り空でした。
網状星雲は、天文雑誌等で見ていて、管理人も自分の望遠鏡で見てみたいなあと、かねてから思っていました。
これまでは、撮影が難しそうだったので、手を付けていなかったのですが、デネブの位置、そしてデネブとの位置関係の良さから、撮影できるかもと、挑戦してみようと決心しました。
一番心配だったのは、露出時間です。管理人のシステムで一番良い品質の追尾時間は60分までです。
その先は自信がありません。
網状星雲が60分の露出で写るか?
とにかくやってみることに決めたのです。
撮影・撮像への経過と結果
恒星のピント合わせ
バーティノフマスクとSharpCapの支援機能を使いました。相変わらずSharpCap側が合わないです。
そこで、昨夜は放置プレイをしました。これ、3回ほど試して成功しています。
10分ほどPCの前から離れるという、非科学的方法です。
結果は成功で、以下のようなグラフになりました。ほぼ完璧です。
放置するとピントが合うというのは、ジンクスだろうか、何か他に理由が?
極軸設定と自動追尾の状況
極軸設定の状況
運の良いことに、北極星周りの星が比較的良く見えていて、設定はスムーズにいきました。
夜は短いですから、この辺りの作業は素早く終えたいところです。
楽しい作業ではありますが。
昨夜もexcellent極軸設定でした。設定誤差は21″しかありありません。
自動追尾の状況
66分の自動追尾を行いましたが、誤差は十分許容範囲で、良質な追尾が出来ました。
もしかしたら、120分の自動追尾もできるのかもしれません。
次の撮影では挑戦してみるかな。
基準恒星と目標天体の導入
目標天体「網状星雲」の位置は、赤経20h45m、赤緯+30°42′。
はくちょう座の右の翼の近くにあります。
こうなってきますと、基準恒星はデネブ(等級1.25、赤経20h41m、赤緯+45°16′)が絶好です。
網状星雲は、肉眼ではもちろん、管理人の102mm屈折鏡筒でも肉眼では見えませんでした。
こうなると、もう目盛環とastrometry.netに頼るしかありません。
しかし、意外と楽でして、2回目のトライで導入できました。
後は写るかどうかです。
撮影の結果・撮像の経過と結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN330、8秒間のフレーム500枚を撮影・うち450枚をDeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによる色レベル調整・ノイズ軽減、FlatAideProによるフラット補正・スターシャープ処理
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年7月20日水曜日
おおー、薄いけど写りましたよ。しかも、狭い画角を効率的に使って。拍手!
GAINをもっと上げたかったのですが、ヒストグラムが左へ寄りすぎてしまい、330で諦めました。
露出時間については、前述のとおりです。
撮像の経過と結果
色レベル調整・ノイズ軽減
この薄さで終えるのも残念なので、編集をすることにしました。
まず、GIMPによる色レベル調整とノイズ軽減を行いました。
なんだか、それっぽいのが炙り出されました。
この画像を見て所期の目的は果たしたなと思いました。
フラット補正・スターシャープ処理
まだすっきりしない、といいますか、強調のせいで全体にクリアでなくなりました。
そこで、この段階でフラット補正を行いました。
少しスッキリしました。
また、どうも恒星がごちゃごちゃしているので、FlatAideProのスターシャープ処理を行いました。
これでスッキリするし、その名のとおり、恒星がシャープになります。
これで撮影・撮像は完了とします。
まとめ
網状星雲という遠い存在だったものが自分の手に入りました。それなりに感激しました。
露出時間が短いので、強い強調をしなければならず、網が見ずらいですね。
しかし、一度目としては上々の結果です。まだ網状星雲(東側)が残っています。
露出120分でトライしてみたいと思います。
まずは、撮影成功に乾杯!
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