目次
経緯
もうかなり昔に撮影した、ペルセウス座二重星団。
ずっと、その出来栄えに納得がいっていませんでした。
恒星が膨らんでしまったんですね。宇宙の海ブドウのような。
当時は画角に二重星団が収まったことで喜んで気が済んでいたのですが、今の管理人にとっては納得がいきません。
何とか少しでも星の膨張を是正することはできないだろうか。
カメラde遊ingさんに、FlatAideProのことを教えていただいた時に、同ソフトに「スターシャープ」という星を鋭くする(小さくする)機能があるのも教えていただきました。
今回やっと、スターシャープを使って編集に取り組むことにしました。
秋には撮影し直しを考えていますが。。。
そもそもの疑問として、UV/IRカットフィルターを使ってこれなのかということがあります。
したがって、これは、ピントが甘かったと考えています。ピントが甘かった画像の鮮明化は難しそうですが、トライしてみます。
画像編集の経過と結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2021年9月27日
編集対象画像と編集の方針
今回編集の対象とする画像は以下のものです。
手強そうです。
今回思いついたのは、スターシャープを複数回行うことで、徐々に星を小さくすることです。
そして、スターシャープを行う都度、GIMPの色レベルの調整を行います。
何故かというと、実際↑の画像を単にスターシャープにかけても↓のようにしかなりません。小さめの星の影のようなものが残ってしまうんですね。
しかし、ここで気づきました。
これにGIMPで色レベルの調整を行ったらどうなるか・・・
↓のようになります。星のかけらだけ残る感じですが、スターシャープと色レベルの調整をもっと緩く行えば、良い着地点があるのではないかと。
早速実行です。
1回目スターシャープ+色レベルの調整
まずはスターシャープ実行↓
↓次にGIMPで色レベル調整。かなりすっきりしてきた気がします。
2回目スターシャープ+色レベル調整
1回目のスターシャープ+色レベル調整を施した画像にもう一度スターシャープ+色レベル調整を施します。まずはスターシャープ。↓
↓そして、GIMPによる色レベル調整。
どうでしょうか。そろそろ煮詰まってきたのではないでしょうか。
編集対象画像と編集数量画像の比較
各工程の完成画像を並べてみましょう。何とかみられる画像になったのでは??
まとめ
やはりピントが甘い画像の編集は難しかったです。
しかし、長年の懸案になっていた、二重星団の編集が実現できて良かったです。
これが限界というのも分かりました。
さて、まだ悪天候の日が続きます。晴れた夜はいつやってくるでしょうか。
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