撮影に至る経緯
昨日は、夕方頃から奇跡的に晴れて、今日は星見が出来ると喜びました。
しかし、暗くなると、快晴は続かず、薄曇りとなりました。
薄曇りとなると、どんなに明るいDSOでも撮影は難しいです。
しかし、昨夜の主役は月でした。月齢13.3の月でした。
これも、薄曇りを月光が通過してくる状態でしたが、鑑賞、撮影には申し分ありませんでした。
眼視は、管理人の家のベランダに望遠鏡を置く位置の関係で、アイピースではできません。
月に関しては、これはとても残念な点なのですが、パソコン画面であれば眼視できます。
しかし、昨夜は狙っていたんです、満月(ちょっと早いが)のモザイク撮影・合成を。
早く撮影しないと、雲が厚くなってしまうかもしれません。
ということで、眼視は後回しで、モザイクピースの撮影を急ぎました。
↓撮影中のビクセン社スーパーポラリス赤道儀、ビクセン社モータードライブMD-6、SVBONY社鏡筒SV503 102ED
モザイク撮影の経過
月は5分割して撮影しました。
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap4.0、AutoStakkert3.1.4
撮影の諸元:撮影時間60秒間、Gain=200、露出=0.3000ms
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年5月14日日曜日
最近、月や太陽をSharpCapで撮影するようになりました。
FireCaptureよりも、ライブビューが鮮明であることに今さらになって気が付いたからです。
今回も、薄曇り越しにしてはよく撮れたと思います。
ピース1
上部左側。重複部分を大きめに撮りました。スカスカの月になると寂しいので。
ピース2
上部右側。ティコが存在感を現し始めました。
ピース3
中央部右側。まだ完全な満月ではないことが分かります。
しかし、管理人のカメラASI462MCの画角は1/2.8″と狭く、月齢のこの辺りから、画角をはみ出し始めます。
ピース4
中央部左側。
なお、白飛びを避けるために、暗めに撮影しています。
明るさは、完成後に足してやる予定。
ピース5
下部をお皿のように切り取って、一度に撮影しました。ピース1と2もそうしたらよかったです。
Image Composite Editorでモザイク合成
ちょっと傾いてて、ちょっと中央外してますが、すみません。
まとめ
本当は月齢が16とか、そのあたりでモザイク撮影・合成をしたいところですが、何と言っても貴重な晴れ間、逃すことはできませんでした。
雲をとおしているせいか、少し発色がおかしいですが、モザイク撮影・合成には成功しました。
満月には二日ほど早かったですが、モザイク撮影の面白さが分かってきました(成功例はこれで2回目)。
DSOもモザイク撮影出来ればよいのですが、まだ成功例がありません。手動でピースを正確に撮影することが難しくて・・・こそこそチャレンジしてはいますが。。
なお、月の眼視は、SharpCapの画面で、十分に楽しみました。
良いですね、月。
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