経緯
先般再々編集した同じくおおぐま座のM81と群をなす、この不規則銀河M82。
本来、一つの画角の中に収めないといけないんですね。
この二つの銀河の距離は0.6°。やってやれないことは無かったのではないかと。
その代わりと言っては何ですが、今回このM82の再編集を試みました。元画像↓は、ノイズはとても少なくて良いのですが、ぼーっとし過ぎではと考えました。
ノイズがないのは素晴らしいところですが、実は、一番炙り出しの弱いポイントの画像だからできるわけで、もっと頑張って炙り出せば、ノイズが出てきます。
今回もっと頑張った炙り出しポイントを選んで作成したものを元画像とします。
↓今回、この画像(以下「チャレンジ画像」といいます)を編集していきます。ノイズの向こうのM82が遠くに見えます。
画像編集の経過及び結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2021年12月21日
フラット画像の作成
まずはお決まりのフラット画像をFlatAideProで作成します。
残念ながらあまり改善を見られませんでした。チャレンジ画像のカブリが強すぎるのです。
↓チャレンジ画像と今回のフラット画像を比べてみると、ほとんど変わりがありません。ちょっと残念です。これ以上カブリは取りきれないのでしょうか
背景を暗く
とにかくやれるところまでやってみます。GIMPの色レベルの調整で背景を暗くしてノイズを見えなくしてみます。
ノイズの問題は、ほぼ解決です。
↓しかし、前作を超えられそうにないです。
とは言え、前回はここまで来るのにノータッチですから、ノイズの多いチャレンジ画像をここまでにしたというのは、成果と言えるのではないかと。
本体を明るく
M82本体の模様(かすかに見えている)を少しでも多く残しつつ、GIMPの影-ハイライトでShadows値を上げ、明るさを増しました。
↓それでも、前回画像を超えることができませんね。
まとめ
これ以上強調すると、ノイズの増加、本体が縮小など、あまり良いことがないので、これで完成とします。完成とは言っても、最初の画像を超えることは無かったですが、珍しく最初の画像が良かったということですね。
それにつけても、雲の無い空が恋しいです。
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