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【天体観測】プレアデス星団、4回目の撮影で星間ガス見えたかも

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概略

4回目となるプレアデス星団の撮影。

星間ガスを見たくて、ここまでやってきました。

星間ガスに覆われたプレアデス星団を見たくて、4回目の撮影を試みました。
実は訪問者さまから、露出が足りないのではなく、背景を黒くし過ぎているようなので1度背景を思いっきり明るくしてみてはどうか、との貴重なアドバイスをいただきました。
そのような観点は頭になかったので、とても新鮮でした。
さっそく、実践です。

ここでは、画像編集ではなく、あらためて撮影して、星間ガスにチャレンジすることにしました。

撮影と撮像への経過と結果

恒星のピント合わせ

一昨夜のドローチューブ繰り出し幅がそのままビンゴでした。バーティノフマスクで確認しました。
しばらくこの位置でいけそうです。
恒星は、いつものカペラです。

極軸設定の状況と自動追尾の状況

極軸設定は、かなり苦戦しました、赤道儀の角度をどう変えても設定誤差が動かなくなること数回、何度もやり直して、27″の設定誤差に追い込みました。excellentです。

自動追尾の状況は、極軸設定の追い込みが微妙だった割には、岩のように動きませんでした。
追尾時間は60分です。今のモータードライブMD-6、スーパーポラリス赤道儀には、60分は怖くないです。

目標天体の導入

考えてみると、プレアデス星団って、ファインダーで導入可能ですよね。
今までそれを忘れていて、目盛環でちまちま導入してました。
何とか僕の視力でプレアデス星団を確認でき、しばらくファインダーでその美しさを観測した上で、望遠鏡に導入しました。一発導入です。

撮影の結果と、撮影の経過と結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN350、15秒間のtifフレーム240枚を撮影、うち216枚(計54分秒)を、DeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによる露出・トーンカーブ調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年12月15日

撮影の結果

これまでの撮影の中では上位に位置するほど上手に撮れました。

撮像の結果

露出とトーンカーブを調整して、これが星間ガスかな?というものを炙り出しました。これで画像完成とします。
再度訪問者さまに感謝!

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まとめ

管理人の画像編集技術がつたないため、よーく見れば星間ガスか?というレベルになってしまいました。ASI294MCを使い始めて、一気に学ぶことが増えた気がします。
色々な情報源から知識を経て勉強したいと思います。

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コメント

  1. Sam より:

    sanpojinさん、ご無沙汰しています。
    結構苦労されているようなので、いくつかコメントです。

    まず、フラットがうまくいっていないということですが、真ん中にあれだけの光芒が見えること自体が奇妙です。迷光の気がしますが撮影時に鏡筒のフードはきちんと伸ばしていますでしょうか?たとえフードが伸びていなくても、通常はフラット補正でほとんど消えるはずです。

    ところでフラットはどのように撮影していますでしょうか?以前どこかに撮影3時間、フラットとダークを追加で9時間とか書いてあったかと思うので気になりました。フラットは十分明るいところで、短時間で撮ることができます。昼間の明るい部屋の白い壁に向かって、袋など被せずにそのままの状態で、ゲインは変えずに露光時間を短くしてヒストグラムを見ながらピークが真ん中あたりに来るようにして撮影してみるといいと思います。暗い中で長時間で撮影するとノイズが大きくなることがあります。

    ダークはとりあえず無視してしまっていいでしょう。まずは淡い部分を出して、それでもホットピクセルが気になるようなら次にダーク補正を考えれば十分だと思います。

    それよりも、なぜ全く淡いところが出ないのか?恐らく根本的に画像処理がまずいと思うのですが、一枚画像でいいので3分くらいの露光で撮影して、Fits形式で保存して、ASIStudioの中のASI FITSViewerで見てみて下さい。オートストレッチが自動で効くので、分子雲が多少なりとも見えるはずです。光害がひどいと見えないこともあるので、その際はCBP(Comet Band Pass)フィルターを入れると効果があるかもしれません。

    1枚画像で淡いところが出るなら、多数枚で出ないはずはないので、完全に画像処理の問題と言えると思います。でも実際の画像処理はDSSとGIMPだとかなり大変だと思います。最近はプアマンズPixInsightとも言われているSirIlが無料で多少日本語化もされていて、結果も出してきているので、Sirilを使ってみるのがいいのかも知れません。オートストレッチのあるなしでかなり処理のしやすさが変わると思います。

    あともう一つ気になったのが、SharpCapのモードをRGB24にしている画面があったことです。それだと8bitで保存しているので階調が出にくいです。もしRGB24で撮影しているならRAW16の方が有利です。

    わかりにくいところがありましたら、メールでも下さい。画像を送ってもらえれば、どのくらいまで出せるか試してみることもできます。

    • sanpojin より:

      Samさん、貴重なアドバイスありがとうございます。

      そういえば前にFLATの作成について教えていただいたのを思い出しました。助かりました。早速試してみます。
      画像のモードですが、RAW16でFitsだと、GIMPでカラーで表示されないんです。しかたなく、RGB24でTIFにしたらカラーで表示されたので、仕方なくの設定となっています。
      Sirilですね、早速使ってみます。確かにGIMPにも限界を感じていて、もう少し天体用に寄せたソフトはないかと探していたところで、とても助かります。

      いつも苦しい時に助けていただいてありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。結果は記事で紹介したいと思います。

      • Sam より:

        なるほど、少し状況がわかりました。

        まず最優先がRAW16にすることです。階調が65536段階になります。RGB24では多分何をやっても淡いところは出ないか、ガタガタのものになるかです。階調が256段階しかないからです。実際には全階調のわずか数%の部分を拡大して見るようなものなので、RGB24だと256段階のわずか10段階程度しか使えなくて、淡いところはガタガタになってしまうというわけです。

        必ずRAW16にした状態で、次にSharpCapでとりあえず星が多少流れてもいいので3分くらい露光してみてください。ゲインはかなり下げていいです。例えばHGCモードに切り替わる120がいいでしょう。これで必ずfits形式で保存して、スタックとかしなくていいので1枚画像をASIStudioの中にあるASI FITSViewerで開いてみてください。カラーになるはずで、自動でオートストレッチがかかり、淡いと分子雲が見えるはずです。この状態になるまで、まだSirilには手を出さない方がいいです。

        ASI FITSViewerで淡いところが見えるのが確認できたら、ここで初めてSirilです。SirilはDSSの代わりになるもので、ストレッチまでを完了します。それ以降の最後の仕上げはやはりGIMPなどのレタッチソフトがあった方がいいでしょう。でもGIMPに移る前にきちんとストレッチまでをSirilで済ませておかないと、GIMPだけで淡いところを出すのはまた難しいので、Sirilできちんとスタックとストレッチができているかをかくにんしてから初めてGIMPに移るべきです。

        とりあえずここまできたらGIMPでもかなりマシに出せるはずです。焦って次のソフトに行ったりせずに一歩づつ進めてみてください。

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