撮影前の極軸調整
昨夜は、薄曇りのような感じでしたが、久しぶりに星が見えたので、極軸の調整でもと、撮影基地を設営したのでした。
オリオン座は見えていたので、撮影するならオリオン大星雲しかないと思い、その撮影の前に、オリオン座の三連星の一つで極軸の東西調整をしました。
星は少しずつ北にぶれたので、セオリーどおり、極軸を東に調整。長時間に及ぶ調整の末、星は動かなくなったようでした(8秒間)。
撮影を実行
オリオン大星雲は薄曇りのコンディションと、悪環境下でもよく写ってくれます。何だか癒されます。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:Sharpcapのヒストグラム調整、GIMP(色レベル等補正)
撮影場所:自宅ベランダ
1回目の撮影
ライブスタックを始めると、また星がずれ始めました。
この太い黒い枠、なんで極軸調整したのにこんな誤差が出るんでしょうか。ただでさえ狭い画角がさらに狭くなります。露出8秒間、総スタック時間1200秒間、誤差が出ないように露出を短くしているのに意味がありません。(Sharpcapのヒストグラム調整の効果の話はまた次に)
2回目の撮影
再度、極軸調整。今度は被写体であるオリオン大星雲を使って行いました。おそらく露出時間の8秒間をほぼ止めることができるようになったと思い、ライブスタックの開始です。その結果・・・
ひどすぎる。1回目よりも誤差が出ているようです。なんでかなあ。(総スタック時間1200秒)
3回目の撮影
さらに極軸調整をし、完全に8秒間を止めたつもりでした。その結果・・・・もう泣ける。
上下の誤差は少なくなったようですが、東西の誤差がひどい。(同じく露出8秒間、総スタック時間1200秒間)
まとめ
正直、めげました。うちのベランダからは北極星が見えないのと、そもそも極軸望遠鏡もないので、ドリフト法でやるしかないのですが、調整がうまくいったと思って撮影すると、なぜか誤差が出始めるんですね。
しかし星がずれるという事実があるわけですから、調整が不完全だということです。あれで不完全なら、どうしたらよいんだと途方にくれます。
モータードライブの誤差は、仕方がありません。もう35年ものですしね。
しかし南北の誤差は、なんとしても無くしたい。
次にオリオン座が見えた時、再度チャレンジしたいと思います。
コメント