NEOWISE彗星サーベイで3月末に発見された、新彗星C/2020 F3、5月に急激に増光しており、順調に成長すれば、マイナス等級まで成長する可能性も秘めている。。。
この話どこかで聞いたことがあるような。。
そう、先の記事でも取り上げた悲劇の彗星ATLAS彗星。NEOWISE彗星も、この7月にマイナス等級になるかもと期待されています。
北半球で観測できるようになるのは、7月5日頃。北東から昇ってくるのは3時頃。残念ながら、この時満月が輝きが観測を妨害します。高度も5°止まりのようです。位置的には、近日点(7月3日、もう過ぎてしまいましたが)を通過する時期に、明け方の空の低空にその姿を現します。そして、北東の空低空を北に動きます。
ただし、地平高度は低く、日の出は4時半頃ですしね、観測の環境としてはお世辞にも良いとは言えません。
しかし、7月13日頃以降は、肉眼でも確認できるかなりの明るさで、NEOWISE彗星の姿が夕方の空に見えることになります。時間も20時15分に昇り始め、日に日に高度をどんどん上げて、7月20日+14°、25日には+23°、30日には+28°、8月5日には+29°まで上昇し環境はとても良くなります。
おまけに、しし座のデボネラの右に2019年に発見されたレモン彗星が現れ、月光の影響もなく、二つの彗星がランデブーすることになります。きれいでしょうね。
7月中旬以降のNEOWISE彗星の位置は、日没の地平線のぎょしゃ座から現れて、やまねこ座、おおぐま座、おとめ座へと西の空低空へとしし座を取り囲むように動きます。
7月25日には月の影響が大きくなり、淡い尾の検出は難しいかもしれません。せっかく高度が高いのに残念ですね。ただ、幸いにも8月6日には、20時頃には暗夜となり、月の出まで30分くらい暗い夜を確保できそうですよ。
その立派さゆえに、NEOWISE彗星、ここ2つの大彗星への期待と同じものを背負っています。期待に押しつぶされずに期待に応えて欲しいですね。※2つの大彗星・・・ATLAS彗星、SWAN彗星
いや、NEOWISE 彗星、うちのベランダから見えないか?
近日点
太陽系の惑星,彗星などは,楕円軌道を描いて公転し,太陽はその楕円の焦点の一つに位置を占める。そこで軌道上で太陽に最も近くなる点を近日点という。地球の近日点はほかの惑星による摂動で,1年に順行方向に対して角度 11″ずつ動いていく。遠日点に対する。
NEOWISEミッション https://www.astroarts.co.jp/news/2013/12/26neowise/index-j.shtml
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