おすすめ天体ショー、月面エックス(X)とは
2020年7月27日に、月面にエックス(X)の文字が浮かび上がります。これは「月面X」といわれています。
月の観測ではよく言われることですが、満月のように月一面に太陽光が正面から当たっている部分より、半月などの明暗境界線付近が、クレーターや山の形が良く見えます。凹凸が浮き上がるからですね。
その効果で、クレーターの外壁などがXに見える日があるというわけです。なお、これは、ブランキヌス、ラカイユ、プールバッハの 3つのクレーター壁によってできた地形です。
月面Xはいつどこに見えるの?
そして、月面Xが見える次のチャンスが、2020年7月27日です。時間は23時前後で、月は西の空低くに見えます。上弦の半月、月面南緯25.5度東経1.1度の地点が明暗境界線になった時に見えます。
エックスの文字が楽しめるのは1時間程度。その後じわじわ消えていきます。機材としては天体望遠鏡が欲しいところです。
月面Xはいつでも見られるの?
ちなみに、月面Xは、月が同じ周期で満ち欠けをするから、上弦の半月ならいつも見られるものではありません。
月面Xがみられるのは一時間と少しですし、上弦の月であったとしても月が日本から見えやすい位置になかったり、昼間であったりすると月面Xを観測することはできません。そのために、月面Xが綺麗に見えるのは、年に数回ほどに限られています。
2020年月面Xが観測できる日
7月27日 23時前後 西空低い
9月24日 22時半前後 南西の空低い
11月23日 0時半前後 西南西の空低い(条件悪)
12月22日 昼間14時前後
だから、観測できたらラッキーですね。
7月27日、天気が晴れるのを期待しましょう。
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