目次
概要
オリオン座の散光星雲M78には、少しだけ縁があるというか、何度か撮影して、何度か編集しています。
それがウルトラの星だからというわけではありません。
どうもうまく形状を掴めなかったから何度か撮影しました。
↓このような画像から始まり(ビクセン社80M(D=80mm)で撮影。オバQの目が光っているような形状なのかと思っていたら、
↓明るい恒星を暗黒星雲が覆っているような形状だったんですね。この画像を撮影して初めて知りました。(SVBONY社SV503 102EDで撮影(D=102mm))
しかしこの上画像、雨のようなノイズが結構目障りです。
そこで、雨の日の画像編集で修正をしました。
↓がその修正版で、なかなかうまくいっているとは思うのですが、まだ少しノイズが目立つのと、星雲の明るい部分を犠牲にしてしまいました。
そこで今回、再度の編集を行うことにしました。
M78、難敵です。
ノイズを軽減する過程
元画像
この画像からノイズが消えたら、さぞ奇麗だろうなあと思います。
しかし、何度も編集してもうまくいかなかったM78、ここで決着をつけたいものです。
フラット画像の作成
まずは、フラット画像を、FlatAideProで作成です。
ノイズは消えたんですが、星雲本体が被害を受けました。これでは合格点は出せません。
恒星無し画像を作成
これといって確信は無かったのですが、FlatAideProのStarNet++機能で作成してみました。ノイズ軽減の突破口があるかもしれません。
作成してみると意外にもノイズがない!
かといって、恒星のみ画像に張り付いているかというと、↓そうでもないです。
ということは、恒星無しと恒星のみの画像を合成すれば、ノイズは消えるのでしょうか。
↓合成したら、ああ、無残な姿に・・・失敗です。合成のスキルにも問題がありそうですが。
フラット画像の編集に戻る(色レベル、影-ハイライト調整)
こうなったら王道を進むほかはありません。フラット画像をベースに、GIMPで色レベルを調整して、背景をなるべく暗くしました。
本体の形状が何とか分かります。
暗くなった本体を明るくするためGIMPの影-ハイライトでShadows値を上げます。
またノイズが再発しました。
最後の色レベル調整→完成
再発したノイズは、GIMPによる色レベル調整でなるべく背景を暗くして見えなくします。本体に犠牲無く、どこまで暗くできるかが勝負どころです。
↓ほぼ雨降りノイズは、消えたように見えます。副産物で、本体後方の暗黒星雲の隙間から、恒星の光が漏れているところが、良い漏れ具合になりました。
ミッションコンプリートと言ってよいでしょう。
まとめ
本来は、撮影段階でもっと良いものを撮影しないといけないのですが、ノイズばかりは避けて通れません。
総スタック時間を伸ばすにしても、今回の元画像は92分の総スタック時間を確保しています。
ダーク・フラット補正も、一応やっています。
結局星雲の撮影は難しいというところに落ち着くでしょうか。
その分画像編集の楽しみもありますけどね。
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