概略
撮影するたびに悩まされるノイズやカブリなど。これを一掃出来たらといつも考えています。
お金をかけずに。
先般、カメラde遊ingさんに、FlatAideProというソフトと、その中で使うStarNet++というソフトで、天体画像を、恒星だけの画像と、恒星無しの画像に分離することを教えていただきました。
この機能はかなり強烈で、かなりのノイズをなかったことにするとか、軽減できます。
上記前記事より難易度の高い編集対象を選択して、挑戦してみようと思います。
画像編集の過程
撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、FlatAideProによるフラット補正・レベル補正・カブリ補正・星だけ処理、GIMPによる色強調・colorenhance処理 等
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
とも座の惑星状星雲NGC2440
元画像
苔むしたようなノイズが入っています。このパターンはとても多いです。これまでなら、このまま放置するほかなかったのですが、FlatAideProとその中で使うStarNet++で、恒星のみの画像と、恒星無しの画像に分けることで、ノイズがなくなります。
編集後画像
恒星のみ画像を作成しました。
このようにクリアな画像が出来上がります。
このケースでは、NGC2440も恒星と認識されたので、恒星無し画像をお掃除して、恒星のみ画像と合成してという過程の必要がなかった、非常にラッキーな例です。
拡大もしてみよう。ノイズは見当たりません。これは拡大しすぎですが、少しはNGC2440もすっきりしている気がします(編集前拡大画像参照)
↓編集前拡大画像
さんかく座の渦巻銀河M33
元画像
渦巻銀河なのに、渦巻に見えません。しかしこれを銀河と恒星に分けることで、銀河の編集を、全体に影響させることなく存分にできます。
編集後画像
お世辞にも良いとは言えませんが、トーンカーブで輝度をかなり上げて、背景をファジー選択で黒塗りしてやって、で、恒星のみの画像と合成しました。これでもまだ渦巻銀河には見えませんが、明るくなった分、見やすくなりました?汗
しし座の楕円銀河M105
元画像
これも良くあるノイズです。ここが一番銀河が写っている所なのですが・・・
編集後画像
カブリは減りましたが、これならトーンカーブで輝度を落とす方が奇麗かも。
↓トーンカーブで輝度を落としてカブリも落とす方法をとったもの。こちらの方が奇麗だとは、上の画像で気合入れて編集して損しました。編集もシンプルな方が良いんですかね。
まとめ
最近、かなりはまってきた画像編集。スキルはまだまだ未熟ですが、画像が姿を変えていく様を見るのは楽しいです。
星見が出来ない夜は、やはり画像編集ですね。
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