目次
撮影結果が白黒に近い
いつ頃からだったか、気づいたのは、1月31日にNGC2419を撮影した時だと思います。
散開星団をSharpCapのヒストグラムで強調した結果、いつもなら、カラー画像のように星に色がついていたような気がするのですが、白黒のようです。
↓NGC2419 これで気が付きました。GAIN250、総スタック時間12分。
その後の撮影結果を見ていくと、↓かに星雲。GAIN300です。総スタック時間30分。
因みに↓はレデューサーを装着して。GAIN270で撮影したもの。総スタック時間40分。画像処理なしで星にこれだけ色がついています。レデューサーを付けると明るくなるからでしょうか。
しかし、とっかかりのNGC2419はレデューサー付きで撮影しています。
↓エスキモー星雲。完全に白黒ではないけど、明らかに色が薄い。GAIN335と十分だと思うのですが、色が弱いです。
↓NGC2477。GAIN250、総スタック時間40分。
どこか余計な設定を触ってしまったかな。
色が本当に薄いのかどうか、オリオン大星雲で検証しました。
↓オリオン大星雲を撮影中。
撮影の経緯及び結果
恒星のピント合わせ
定番となりつつある、いや、なってしまった、ふたご座のポルックスでピント合わせをしました。前夜のプチ遠征で鏡筒を輸送しているので、調整が必要でした。
ドローチューブは完全に格納されていて、×0.5レデューサーとUV/IRカットフィルターとの組み合わせの場合、ドローチューブの繰り出し幅は約6cm。
↓かなりずれてます。適当に繰り出しすぎた。
↓調整のし甲斐がありました。たくさんフォーカスノブを動かしました。因みに中央の光線が上にずれている場合、フォーカスノブは対物レンズ側に回して調整します。
↓ピント合わせ後のポルックス
極軸設定と自動追尾の状況
極軸設定の状況
自動追尾時間は1時間行うつもりでしたので、いつもより気合を入れて、なるべく設定誤差を少なくしました。SharpCapの極軸設定機能Polar Alignを使って、設定誤差を16″まで追い込むことが出来ました。さすがにこれ以上追い込むのは無理です。かえって誤差が大きくなってしまう恐れがあります。
自動追尾の状況
ほぼ完璧な60分の自動追尾でした。おそらく、90分、120分も行けたのではないでしょうか。
赤緯値の小さい目標天体オリオン大星雲を、よくここまで追尾してくれました。
やっぱり自動追尾が好調だと気分が良いです。
基準恒星と目標天体の導入
オリオン大星雲は、ファインダーで容易に導入が可能です(自宅ベランダでは、ファインダーを覗く姿勢が不自然になることを除いて)。
したがいまして、今回は基準恒星を決める必要はありません。
ファインダーでの導入は、一度のトライで成功です。
撮影結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、GIMPによる色強調・チャンネルミキサーで赤を強調
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影は順調すぎるほど順調でした。
露出8秒間、総スタック時間3728秒(62分8秒)間、GAIN150、リアルタイムダーク補正使用。にて実施。
まずは、ヒストグラムで強調したのみの画像です。それを「見たまま保存」したのですが、妙に白黒しています。
GAINが低すぎるからでしょうか?
GIMPで色強調処理をしてチャンネルミキサーで赤を強調すると・・・なかなか良い画像になります。
過去においては、↓こんな画像もありました。GAIN260、総スタック時間25分。画像編集前です。
まとめ
色強調などの編集はできるので、完全に白黒になってしまったわけではありません。
しかし、気のせいかもしれないのですが、色が薄くなっているようで・・・
画像編集で、そこそこいけているので実害は今のところありませんが・・・
なんだかもやもやしています。
コメント