おすすめ赤道儀比較対象及び比較結果
アマチュアユースのエントリー赤道儀を、2社3種で比較しました。結果としては、搭載質量の点とコストパフォーマンス、ウォームホイル歯数の点でビクセンSX2を管理人としては選択しました。
(参考)
赤道儀というのは、極軸と赤経軸という直交する2つの回転軸を備え、最初に極軸が天の北極に正確に向くように天体望遠鏡を設置すれば、極軸を一定の速度で微動回転させるだけで、星を視界にとらえたまま、追尾し続けることができます。
高橋製作所 EM-11FG-Temma2Z | ビクセン AP-MSマウント | ビクセン SX2 | |
赤経ウォームホイル歯数 | 144 | 144 | 180 |
赤緯ウォームホイル歯数 | 144 | 144 | 180 |
極軸望遠鏡 | 固定内蔵式6✖ | 別売り | 別売り |
モータードライブ | DC12V入力 | DC5V(乾電池) 又はUSB出力式外部電源 | DC12V入力 |
最高速 | 150倍速 | 60倍速 | 約1,000倍速 |
搭載質量 | 約8.5kg | 約6kg | 約1.2~12kg |
本体質量(除ウェイト) | 7.3kg | 3.9kg | 約7kg |
付属ウェイト | 3.5kg | 1kg | 1.9kg |
税抜価格 | 275,000円 | 130,000円 | 200,000円 |
おすすめ赤道儀項目比較
ビクセンについては、APがあまりにエントリー過ぎるので、ワングレード上げた機種も記載しました。また、両社のカタログの項目が大きく違い、表の項目だけで評価をしないといけなくなってしまいました。
①ウォームホイール歯数
ビクセンのSX2が上回ります。細やかな追尾に大事なところです。
②極軸望遠鏡
内蔵している高橋製作所のTemma2Zが実に良心的です。極軸望遠鏡の値段を考えると、Temma2ZとビクセンSX2との差があまりなくなります。
③モータードライブ
電源は乾電池が良いのやら外部電源が良いのやら。長時間稼働させるには外部電源が良いのでしょうね。しかしビクセンAPも乾電池も外部電源も両方使えるというのは有利かも。
④ドライブの最高速
SX2が断然速いです。目標天体の導入で利便性に大きな差が出そうです。
⑤搭載質量
SX2が有利です。この辺りはワングレード高い機種を選んだ影響が出ているような。APとTemma2Zとの比較では、Temma2Zが高くなっています。
⑥本体質量
エントリーモデルだけにAPが圧倒的に軽いですね。しかし、しっかりと鏡筒を支えるという点で、あまり軽いのも考え物です。ただし運ぶのが楽という有利な点はあります。
管理人のおすすめ赤道儀はこちら
ビクセンといえば、驚くべきコストパフォーマンスが売りの一つです。ビクセンAPが、13万円でこの性能を備えるのはとても立派です。
しかしAPは搭載質量が軽く、鏡筒の支持に不安が出そうな点や、購入後のカスタマイズに影響を与えそうであることから、Temma2ZとSX2の争いになります。
SX2は、極軸望遠鏡をつけてもTemma2Zより安い点、ウォームホイール歯数も上回る点、搭載質量も上回るなどの点で、ビクセンSX2を管理人は選択します。しかし、これだけのものをなぜこの価格で製作できるのか、ビクセンには驚きです。
高橋製作所カタログhttp://www.takahashijapan.com/ct-products/new-catalog/201908_Catalog_webb.pdf
ビクセンカタログhttps://www.vixen.co.jp/vixen_cms/wp-content/uploads/catalog/2020a_astro_catalog.pdf
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