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【天体観測】かみのけ座レンズ状銀河M85を撮影してみた

星雲・星団・銀河に関する情報
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経緯・狙い

2021年3月13日のこと、遠い銀河を撮影したくなり、物色した結果、かみのけ座レンズ状銀河M85を撮影することにしました。
視等級は、9.1と明るく、管理人の望遠鏡にもってこいの数字です。

炙り出しはSharpCapで最初は行いましたが、この時はまだ、前の撮影の炙り出しの効果を残してしまっていたころなので、背景が緑色っぽくなりました。
そこで、FITS形式の吐き出しファイルをGIMPでも編集をしてみました。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)、GIMPで炙り出し
撮影場所:自宅ベランダ

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撮影結果 かみのけ座レンズ状銀河M85

SharpCapによる炙り出し版

とても奇麗で、画角に導入した時と炙り出した時は感動しました。透明感のある美しい銀河です。
6000万光年の遠くにあるというのも、感動を掻き立てます。
露出8秒間、スタック時間2056秒間、GAIN390。
撮影時間も長くとりましたが追尾ズレは最小限でした。

この空域は銀河がたくさんあるんですね。
M85は、おとめ座銀河団の仲間とのことです。
大きい銀河がM85、その少し左下の小さな、雲のようなものがNGC4394、例のサイトの解析によれば、NGC4394の右上辺りにNGC4397が写っているらしいです。恒星にしか見えませんが・・・

しかし、背景がどうしても黒系の色になりませんでした。おそらく、例の、前回のライブスタックの炙り出し効果設定が残っていたものと思われ・・・
刷毛でかいたようなノイズも見られるんですよね。

GIMPによる炙り出し版

炙り出しのレベルが、上の画像と少し違いますが、この黒系の背景ならOKです。
美しい星雲がさらに引き立っています。
露出8秒間、総スタック時間1800秒間、GAIN390。
しかし刷毛でかいたようなノイズはこちらにも出ています。FITS形式の吐き出しには、前の炙り出しの設定は関係ないものと思っていましたが・・・

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まとめ

35年も経過した天体望遠鏡ですが、若いころは星雲、銀河を見ることはありませんでした。
眼視観測では、明るい銀河でも恒星にしか見えなかったですから。
炙り出しの力を借りて、遠いところにある銀河を見ることができるようになったのは幸せなことです。

しかし、SharpCapの炙り出し設定問題、真っただ中で撮影したようで、GIMPの編集の方が、見栄え良くなったと思います。
GIMPもまだまだ補助的に使っていきたいと思います。

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