管理人の天体観測には少ないこと
管理人のカメラは、ZWO社製CMOSカメラASI462MC。
惑星専用ともいわれ、超高感度です。
それをDSOの季節になっても使い倒しています。資金の問題で、画角の広いカメラが買えない。
超高感度なのは良いのですが、その画角、なんと2.8″。広がりの大きいDSO向きではなく、惑星状星雲、球状星団、散開星団向きです。
というか、DSOというような用途は想定していないでしょう。
こういうカメラですから、先輩方々のされているような、複数の天体を同時に撮影するなどということは考えられません。
ああいう写真を見ると、とてもいいなあと思います。
しかし、可能性ゼロということは、世の中ないのであって、管理人にもそういうチャンスが回ってきました。目標天体は一つだったのですが、偶然もう一つの天体が写ることに2回遭遇しました。
言ってみれば、卵の黄身が二つ入っていたり、ミカンの房に小さいのがついていたりする、そんな感じでしょうか。
ちょっと珍しい撮影結果
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正、ノイズ軽減を実施)
撮影場所:自宅ベランダ
おおいぬ座散開星団NGC2383と散開星団NGC2384
2021年2月16日撮影。露出30秒間、総スタック時間1260秒間。GAIN250。
30秒露出のせいで、やはりかなりの追尾ズレが出ています。
NGC2383を狙ったら、すぐお隣にNGC2384があったんですね。こんな狭い画角に二つの散開星団。かなり珍しい?小ぶりの散開星団だから、よくあるのかもしれませんね。
とにかく、二つの散開星団を一度に楽しむことが出来てよかったです。
しし座楕円銀河M105とNGC3384
2021年2月19日撮影。露出30秒間、総スタック時間1260秒間。GAIN300。
楕円銀河二つ、一度にいただきました。
これはM105を狙ったらNGC3384もついてきたものです。
しし座は、たくさんの銀河があり、こういうケースも多いのかもしれません。
今どっぷりとDSOにはまっている管理人には、銀河のたくさんあるしし座はとても良い空域です。
もう少し日にちを重ねると、しし座は、管理人の家の前の木立を早めの時間に越えてきて、観測可能になるのですが、待ちきれません。
まとめ
こうして、一つの画角に二つ以上のDSOを導入して撮影するのは、偶然でも楽しいですね。
管理人のシステムでは、狙って撮れないのが残念です。
しかし、こういう天体は、他にもありそうな気がします。
2.8″の画角でやっている管理人が二度も遭遇したとも言えるわけですから。
卵の黄身が二つ入っていたような得した気分、また味わいたいです。
次はいつになるか、誰にも分かりません。
でも、必ず、遭遇すると信じて待ちます。
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