落ち着いて構えてみた
一昨日は、結果としては失敗に終わりましたが、
もう一度撮影をして仕切り直しをすることにしました。おちついて構えて、順序や、保存されるファイルの意味とか、よく考えながら進めることにしました。
で、昨夜、もう一度プレアデス星団にチャレンジしました。
撮影設定は
この設定については、訪問者様から、被写体が星雲で、一枚当たりの撮影時間10秒にするのなら10000msは必要とのアドバイスをいただきました。
今夜早速試してみたいと思います。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)撮影ソフトASICap
コンポジットソフトウェアDeepSkyStacker
撮影場所:自宅ベランダ
ダーク補正に挑戦、出来上がったフォルダ
上記の設定による普通の撮影のあと、ネットで研究したダーク補正をするべく、ダークフレームの撮影もしました。望遠鏡のレンズにキャップをし、先の撮影と同条件で(設定を変えずに)撮影をしました。
ダーク補正というと、なんだかすごく難しそうですが、撮影そのものは、昔のカメラみたく、間違えてキャップをしたまま写真撮影をするのと同じでした。
そしてできたのが、下のようなフォルダ達。
落ち着いて考えてみると、下のようなことになり、一つのコマが一つのフォルダ、そのフォルダの中身は、10秒間撮影される間に生成されるPNGファイル(フレーム?)たちということでした。
なぜPNGファイルが複数なのかは、出来の悪いPNGファイルをコンポジット対象から外せるようにするためでしょうかね。
そして、ダークフレームとは、キャップを付けて撮影したフレームのこと、ライトフレームは普通に撮影された星の画像のことです。
ダーク補正付きコンポジットに挑戦
では早速、コンポジットに入りましょう。なんて偉そうなことは言えませんが、とにかく、試行錯誤です。
各フォルダーに入っているPNGファイルを、昨夜使ったDeepSkyStackerの下図の入り口から登録していきます。
↓
登録後、内容は分かりませんが、Computing offsetというプロセスが始まりました。終わるのにはかなり時間がかかりました。
↓
ここで、computing master dark(median)というプロセスが進行中です。ダークフレームのコンポジットをしているのではないかと思われ。
因みに、この図の真ん中あたり、ダークフレームが894枚、ライトフレームが794枚と記載されています。
↓
スタッキング処理中。。。
↓
マスターダークフレームの作成中。。まだダークフレームを作成していたのか・・・
↓
ライトフレームの登録をしているようです。。。
出来形は
各プロセスの内容はよくわかりませんでしたが、とにかく、ダークフレームが保管されている一番最後のフォルダに、完成品のTIFファイルが保存されていました。
かかった時間は2時間くらいだったような。。。これに画像処理とかの時間を加えれば、相当時間がかかりますね。DSO撮影、作像は大変そうです。
あと、パソコンのスペックも、惑星のスタッキングより相当高くないと、時間もかかるし、大変です。
今の管理人は、買う資力がありません・・・
さて、これがコンポジット前のライトフレームの一つ。
↓
上のフレームが、こんな風に変わりました。
写っている星の数も増えて、一昨日のような白いノイズも入っていません。全体的に落ち着いた印象です。まずまずの良像だと思います。
再挑戦は成功と言えるでしょう。
まとめ
ダーク補正のせいで白いノイズが消えたのかどうか、少し気になるところですが、10秒のコマをコンポジットすることでもとのフレームより、きれいな画像が出来ることに感動しました。
今後、ASIStudioの使い方も研究して、被写体も見つけて、さらにDSOの世界に踏み込んでいこうと思います。
慣れてくれば、今の管理人のシステムでも、色々写ると言ってくれた訪問者様には勇気をいただきました。
ひたすら、研究をして試行錯誤して、スキルを上げていきたいと思います。
コメント
~タッチしてみた(無印)および2について。
露出時間(ms)の画像が「100.000」のまま変化していませんが、
小数点だから、100ミリ秒(=0.1秒)露出のままで、たくさんの画像
ができあがっているのではないでしょうか?
10秒露出を10コマという計画ならば、「100000.000」(ms)に設定する
(小数点以下がずっと3桁表示になるかは不明ですが。)
のではないでしょうか?
すばる全体を捉えるには撮像素子が小さいですが、10秒露出ならば
もっと恒星が写ると思います。
また、10コマ程度のスタックならば、数分で処理できるはずです。
シリーズその3に期待しています!
すみません。勢い余ってしまいました。
10秒=「10000.000」(ms) 1万ミリ秒、でした。
ありがとうございます。了解です。
まいくろさん、コメントありがとうございます!
あ、100msの設定は、UTOさんからの指摘を受ける前の実際の撮影値です。今夜は雲が出ていてチャレンジできないかもですねー。
10秒でもっと星が写るんですね。なんで写らないのかな。露出が少ないからですかね。写ってくれると嬉しいんですけどね。
数分ですか!すごく時間がかかりましたよ。選んだソフトがよろしくなかったのでしょうか。パソコンのスペックもそんなに低くはないんですけどね。
とにかく、改善すべき点が多いですね。一つ一つつぶしていきます。
プレアデス星団以外の練習対象があると良いのですが、自宅からではなかなか難しいです。
アドバイス、感謝です!
今まで:100ms(0.1秒)露出で約800枚のデータ
画像数が多いから処理時間が長くなったと考えられます。
対策後:10000ms(10秒)露出で10枚のデータ
スタック(またはコンポジットと呼ばれる)画像処理にかかる時間は
PCの能力次第ですが、激減します。
望遠鏡(+レデューサ)を変更しないのであれば、プレヤデスに近い「かに星
雲」(M1)にチャレンジすることをオススメします。おうしの角のζ星に近い
から。ギブアップのときは M42 かな(明るいから10秒は長過ぎる?)。
暗い星を写すには、露出時間を長くするのが必須です。(Gainも調整できます
が…) 一方、追尾精度の影響を受けやすくなる等、成功率が下がる欠点もあ
ります。でも、その後に画像処理をするのならば、元画像は多い方がよいで
す。撮影にかかる時間、処理にかかる時間、できばえ等を総合的に判断して、
何秒露出を何コマ撮影するかをいろいろな方が試行錯誤している訳です。
次の書き込みを楽しみに待ちます。
まいくろさん、アドバイスありがとうございます!
なるほどファイルが大量にできたのは露出が短かったからですね。10000msにしたら激減しますね。
かに星雲ですか。是非撮影してみたいです。問題はうちから見られるか、見つけられるかです。全力を尽くしたいと思います。
色々悩みながら決めるわけですね。僕は極軸の追い込みが下手で、正直長時間露出は不安があります。でも暗い天体を撮影するなら露出を増やすのが一番なんですね。確かに悩みますね。いろいろな面で。
今夜晴れていたら、マイクロさんの提示してくれた案でやってみます。かに星雲が見つかりますように。
いつもアドバイス、感謝です!