フランホーフェルの功績
フランホーフェルは様々な功績を残し、屈折望遠鏡製作の発展に寄与しました。
主なものは以下のようなものです。
①フリントガラスの均質な大塊の製造に成功した。
⓶光学ガラスの屈折率を測定する色をフランホーフェル線によって特定した。
③レンズの設計計算に三角追跡法を用いた。
④レンズの加工法を著しく改善させた。
⑤ニュートンの干渉版を見れば、誰でも簡単正確にレンズ面を検査できるようにした。
⑥工場におけるレンズ製造管理を確立した。
⑦機械部分の工作精度を高めた。
⑧操作性の良いドイツ式赤道儀を考案した。
その後のフランホーフェル
フランホーフェルは、バイエルン科学アカデミーの会員となり、数学者のC.F.ガウスをはじめとする多くの名士と知り合いになりました。
さらに、1824年に、ミュンヘンの名誉市民に推薦されました。
これまでの功績が認められたからです。
そして、ガラスに金メッキをして300本/mmの平行線を刻んだ格子を作成して光波の屈折を研究し、光の波長を測定し、当時まだ確立していなかった光の波動説を支持しました。
また、ミュンヘンの教会に、それまでのあらゆる望遠鏡より優れた望遠鏡を設置し、その望遠鏡はその後1826年にドルバートに移され、F.G.W.ストルーベが、12万2000個の恒星を観測し、3112個の二重星を発見しました。
フランホーフェルの優れた屈折望遠鏡が無ければ、こうした功績も生まれなかったのです。
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