目次
概略
プレアデス星団は今年3回目の撮影になります。
子供のころからイメージしていた、青いガスの中に恒星が美しく浮かんでいるあの姿、どうしても管理人のシステムで浮かび上がらせることができません。
管理人の答えは、露出が足りない、です。
諸先輩の写真のデータを見ると、最低でも2時間、3時間以上が当たり前になっているようです。
管理人のノータッチガイドで3時間露光できるでしょうか。2時間の経験はあります。
今の追尾状況は比較的良い状況にあります。何とかなるようなならないような。
あとは、ダーク、フラットの取得に時間がかかります。
仮に撮影に3時間かかるとすると、フレームの取得も含めた総撮影時間は9時間になります。
今回そこまで勇気が出ず、1時間程度の露光で勝負しました。
惨敗です。
もう一回撮りなおしたいと思います。
撮影と撮像への経過と結果
恒星のピント合わせ
相変わらずのカペラを使って、バーティノフマスクを使用して行いました。
昨夜はある程度ピントがずれていました。↓まで追い込んで固定です。
極軸設定の状況と自動追尾の状況
昨夜は調子が良くて、3″まで設定誤差を追い込むことができました。excellentです。
自動追尾の状況は、極軸設定の精度にしてはズレました。こういうことがあるので、3時間4時間の自動追尾に二の足を踏んでしまうのです。
今回は1時間15分の自動追尾を行いました。
基準恒星と目標天体の導入
基準恒星は、いつものとおりカペラで決定です(等級0.05、赤経05h16m、赤緯+45°59′)。明るくて使いやすい恒星です。まだまだ高度も低いですしね。
目標天体のプレアデス星団は、赤経03h47m、赤緯+24°07′にあります。少し遠いのですが、基準恒星でカペラ以外に適当なものがないので、こうなります。
結果は、二度のトライでプレアデス星団を捉えました。
撮影の結果と、撮像の経過と結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN400、15秒間のtifフレーム300枚を撮影、うち270枚(計67分30秒)を、DeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによる色レベル調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年12月13日
撮影の結果
スタック画像と、スナップショット画像があまり変わらないという不思議さ。
撮像の経過と結果
GIMPによる色レベル調整
また中央に光が当たってしまった。フラット補正がうまくいっていないと思われ・・・
再度、色レベル調整
光を消すために再度色レベル調整。ほぼ消えましたが、星間ガスは残念ながら炙り出すことができませんでした。4時間の追尾に挑戦しようという気持ちになってきました。
コメント
はじめまして。
「すばる」の写真ですが、青い星雲が出ていないのは画像処理の問題だとおもいます。背景を黒くし過ぎているようなので1度背景を思いっきり明るくしてみてください。その中にガスが見えてくると思います。あとは諧調処理などを理解して練習すると画像処理が上達できると思います。
すばるの撮影に関しては、すばるは明るいのでそれなりに暗いとこなら30分程でもガスはでますよ。なんなら10分でも出ます。(ノイジィーですが・・・)
作品とするなら1時間とか2時間、長ければ長いほど滑らかに諧調豊かになりますよ。街中であれば光害カットフィルタを使えばガスもよく写ります。
あとはどの位の露出で自分が満足するかですね。
youtubeやネットなどにも画像処理について説明や動画があったりしますので参考にされるといいと思います。
がんばってください。
Kazさん、ご訪問とアドバイスありがとうございます。
なんと、そんな短い露出でもガスが出るんですね。早速試してみますね。
光害ではないのですが、近くに自動車学校があって、それだけで光害になっていて、自動車学校が終わると暗くなるのです。30分の露出なら、自動車学校が終わる夜遅くても撮影ができます。
露出短いバージョンと、長いバーションを比べて楽しむのもよさそうですね。
YouTubeなどで勉強します。
Kazさんのおかげで、とても励みになりました。がんばります。