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あらためて、画像処理というのはすごい
前回のブログでも書いたが、スタッキングも含めて画像処理というのは感動的でした。土星の表面模様やカッシーニの空隙までみえてくるなんて。
何とも、見えていないものを見えるようにしていくというのがすごいです。
こうしてみると、人間は、見えていない物や気持ちの方が多いのかもしれませんね。
しばらくは、撮影、スタッキング、画像処理という過程で、とても楽しめると思います。しかし、楽しみで終わらせないように、どんな数値で撮影し、画像処理したのかをちゃんと記録し、次に生かしていくような試みにつなげていきたいと思います。
過去の画像を処理するとどうなるか
画像処理のすごさを見せられて、管理人がCMOSカメラで撮影を始めた2020年8月26日と、8月30日の画像も処理したくなってきたので、早速取り組んでみました。
使用した機器
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影場所:自宅ベランダ
月
撮影Date=260820、Start=213038.240、End=213138.246、Gain=200 (33%)、Histogramm(min)=0
Histogramm(max)=6Histogramm=2%、Histogramm=2%
画像処理:layer1,2及びsharpen1を動かしました(この時は管理人の意識が低かったので数値を記録してません)
↓before
↓after
シャープになって、見えなかったクレーターなどが見えてきました。これなら、管理人も、まずまず満足です。
薄曇りの月と木星を撮影・画像処理をしたらどうなるか
一昨日(2020年8月30日)は、薄曇りでした。CMOSカメラでは月と木星しか見えませんでした。土星は肉眼ではわずかに見えていましたが、CMOSカメラではGAIN最大でも見えませんでした。
残念ながら、土星の撮影は断念です。月と木星はお土産に持って帰りました。
昨日(8月31日)も曇りで撮影はできず、今日の夜は晴れてほしいです。
月
撮影 Date=300820、Start=213038.240、End=213138.246、Gain=103 (17%)、Histogramm(min)=4、Histogramm(max)=153、Histogramm=60%
画像処理:これもlayer1,2及びsharpen1を動かしましたような気がします。(意識が低すぎる)
↓before
↓after
霧が晴れた感じで、かなりシャープになり、色合いも、管理人の好みに近づいてきました。月の写真という感じがします。
薄曇りでよくここまで撮影できたと感じています。これくらいシャープなら、タイトルは「プラトーと虹の入り江」です、くらい言ってもいいのじゃないか。
木星
8月30日は、薄雲が切れることがないとはいえ、今は木星は-2.4等まで輝いていますから、何とかなるかと思いまして、撮影を実行しました。それに機材をセッティングした帰りには、ベランダからとはいえお土産は多いほどいいです。
撮影 Date=300820、Start=210211.046、Mid=210241.051、End=210311.057、Gain=120 (20%)、Histogramm(min)=1、Histogramm(max)=986、Histogramm=24%
画像処理:layer1及びsharpen1を動かしましたような気がします。
↓beforeあえてかなり暗く撮影しました・
↓after
これは!薄曇りを通して、大赤斑を確認しました。なお自分の愛機で、目視で大赤斑を確認したことはありません。大感激です!これ、晴れていたら、もっと鮮明に画像処理できたかもしれません。
それから、かなり暗いと思える動画でも、これだけきれいに処理できるのだなと。ゲインは要はデジタルズームだから、あまり使用はしない方が、きれいに画像処理できるのではないかと考えます。
天体撮影・画像処理は50代になって得た貴重な趣味
2020年8月26日、28日、29日、30日と、各夜2時間くらいの天体撮影をさせていただきました。家族は半分呆れていると思います。
しかし、天体撮影・画像処理という、52歳にもなって、何もかも忘れるほどの趣味を得ました。今は、リラックスしたい時には、スタッキングに使った動画を眺めながらぼーとしています。
良い撮影ができてよい画像処理ができると、とても嬉しい。コーヒー片手に画像処理なんて贅沢すぎます。
星っていいですね。
コメント
画像処理、楽しまれているようでなによりです。
ぼやぼやの惑星もスッキリ綺麗に見違えるで楽しくなりますよね。
それにしても、木星、見事ですね。綺麗に写っていてお見事です。
星雲撮影も(苦労はありますが・・)面白いのでぜひチャレンジしてみてください。
オリオン座大星雲とか最高に面白いと思いますよ。アンドロメダは結構たいへんですが・・
UTOさん、ご訪問とコメント、ありがとうございます。
考えてみるとすごい技術ですよね。今夜もぼやぼやの木星を撮影してしまったのですが、RegiStax 6で何とか見栄えはよくなりました。
お褒めいただいて恐縮です。正直木星は自分でも驚いていて、もうあんなピントは出せないのではと思うくらいです。まさか大赤斑が現れるとは!
星雲、ぜひやってみたいです。暗い天体だし、手法も全く違うんでしょうね。やってみたいなあ。しかし、ASI462MCの画角に収まる星雲はどのくらいあるのだろうと心配しています。アンドロメダは、レデューサー使って何とかなる感じですかね。こからもご指導よろしくお願いいたします。